1960年代の高級スポーツカー、805馬力のV8で現代に復活 アストン マーティン初代『DBS』をレストモッド

公開 : 2025.08.20 06:45

米国のレストモッド企業が、クラシックなアストン マーティンDBSをベースとする『オクタヴィア』を発表しました。フォード製V8エンジン、ブレンボ製ブレーキ、カーボンボディなどを装備しています。

テーマは映画『007』シリーズ

1960年代から1970年代にかけて生産されたアストン マーティンDBSが、フォード製のV8エンジンを搭載した現代的なホットロッドに生まれ変わった。

米国のレストモッドおよびパフォーマンスパーツメーカー、リングブラザーズ(Ringbrothers)社によって開発されたレストモッドモデルで、2.65Lのスーパーチャージャーが搭載された5.0Lの『コヨーテ』エンジンにより、最高出力805psを発生する。

リングブラザーズ社のアストン マーティンDBS『オクタヴィア』
リングブラザーズ社のアストン マーティンDBS『オクタヴィア』    リングブラザーズ

このパワーに対応するため、トランスミッションはシボレーコルベット(C6)、ダッジ・チャレンジャー・ヘルキャット、キャデラックCT5-Vブラックウィングなどのモデルにも採用されている、トレメック製6速MTに換装された。

構造も大幅に改良されている。オリジナルのDBSのシャシーから、ホットロッドの専門店ロードスターショップ(Roadster Shop)が新たに開発したシャシーに交換され、ホイールベースは3インチ延長、フロントトレッドは8インチ、リアトレッドは10インチ拡大されている。

フォックス製のコイルオーバーサスペンション、380mm径のブレンボ製ブレーキディスクを採用し、ブレーキのクリアランスを確保するためにHRE製の特注センターロックホイールを装着する。

カーボンファイバーボディは、アストン マーティンと映画『007』シリーズのつながりを表現した『ダブルオーシルバー』というカラーに仕上げられている。

007のテーマに合わせて、エンジンのバルブカバーには『Aston Martini』と刻印され、オイルレベルゲージはマティーニグラスの形に加工されている。

インテリアでは、ステンレススチールをアクセントにしたカーボンファイバー製のダッシュボード、真鍮製のドアハンドル、タンレザーのシートが採用されている。

リングブラザーズ社の共同オーナー、ジム・リング氏は、「MI6のエージェントが休暇で乗るクルマはどんなものだろうか、と考えました」と説明する。

このモデルには『オクタヴィア(Octavia)』という愛称が付けられている。

記事に関わった人々

  • チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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