自然吸気V12の新型ハイパーカー ゴードン・マレー最新作 6億円超でも完売

公開 : 2025.08.20 18:45

S1 LM

2台目は『S1 LM』で、1995年のル・マン24時間レースで優勝したマクラーレンF1 GTR LMへのオマージュとして設計された。デザインも大きく影響を受けており、センターのエアロフォイル、ルーフマウントのエアインテーク、2段式のリアウィング、4本出しエグゾースト、円形のリアライトなどが特徴的だ。

GMAは、S1 LMは「快適性やクルージング性能よりもサーキットでの敏捷性を重視」して設計されており、強力なエアロキットに合わせてシャシーも大幅に改良されているが、公道での走行は可能だという。

GMA S1 LM
GMA S1 LM    GMA

エンジンは特別設計だ。T.50やル・マンGTRと同様、コスワース製の自然吸気V12エンジンだが、排気量が4.0Lから4.3Lに拡大され、目標出力は700ps以上となっている。最高回転数は1万2100rpmと高く、6速マニュアル・トランスミッションを介して路面にパワーを伝達する。

GMAはインテリアについて、「レースにインスパイアされながら、サーキット走行を念頭に置いた精密なデザイン」で、「新しい軽量化コンセプトを追求し、最高級の素材を採用し、あらゆるタッチポイントで質を高めた」と述べている。

S1 LMはル・マンGTRよりもさらに限定的なモデルで、匿名の1人(もしくは1社)の顧客のために5台のみが生産される。価格は公表されていない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事