4気筒ミドシップ比較(1) ロータス・エミーラ・ターボSE x アルピーヌA110 伝統は強み?重荷?

公開 : 2025.09.19 19:05

ロータス流の処理能力 圧力次第で豪快に突進

エミーラ・ターボSEも重量配分はリア寄りだが、乾燥路を飛ばす限りエンジンの搭載位置を意識させない。バランスはニュートラル。タイヤ幅の影響が大きいのだろう。A110は前が205で後ろが235だが、245に295と段違いで太い。

サスペンションは、公道向きのツアー仕様が組まれていたが、姿勢制御はタイト。流れの速い郊外を、落ち着き払って疾走できる。遥かに高い速度でカーブへ飛び込める。

ロータス・エミーラ・ターボSE(英国仕様)
ロータス・エミーラ・ターボSE(英国仕様)    マックス・エドレストン(Max Edleston)

起伏が多くても、浮遊感は皆無。隆起部分もしなやかに受け流す。この処理能力は、ロータス流といっていい。そこに強力なグリップが加わり、陶酔を誘う。週末に時間を作って、しっかり運転を楽しみたいと思わせる。

2.0LのM139型ユニットは、排気量1.0L当たり202psある。シングルターボでラグは小さくないが、圧力が高まればロケット級ダッシュもお手のもの。サウンドは、充分にボリューミーで意欲的。やや単調だとしても。

この続きは、4気筒ミドシップ比較(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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