【乗り味はクラシカル】三菱トライトンで往復900km!知っておきたい気になる点とそれを吹き飛ばす魅力

公開 : 2025.09.20 11:05

非常に優秀な燃費

高速での移動は言葉を選ばずに書けば、退屈のひとことだ。しかし、直進安定性こそ決して高くないものの、4Hモードを選べば安定感は増しステアリングの保舵力も増えるので、今回の試乗コースとなった東北道の一部制限速度120km/h程度はわけなく走り切れた。

シートは背中部分の張り出しが少し大きく、腰回りのホールド性も低めなので若干疲れを誘発した。しかし乗降性を鑑みれば、このあたりがいい落としどころだろう。

今回の試乗コースとなった東北道の一部制限速度120km/h程度はわけなく走り切れた。
今回の試乗コースとなった東北道の一部制限速度120km/h程度はわけなく走り切れた。    内田俊一

後席の居住性は良好だ。足元も広くゆったりとくつろげる。これでもう少し座面の高さが高くなれば、より快適性は向上すると思われた。

今回約900kmを走行した燃費は以下のとおり。( )内はWLTCモード値で、2Hにて計測した。この大きさを考えれば非常に優秀な燃費といえよう。

市街地:9.9km/L(8.5km/L)
郊外路:13.1km/L(11.4km/L)
高速:14.4km/L(13.0km/L)

確かにひと昔前の乗り味だし、ラダーフレームによるボディの揺れの遅れが感じられるなど、自動車評論的なネガを挙げればいろいろとある。1ナンバーで高速料金が高くなるのも、お財布が気になるところだろう。

しかしそういった事柄が些末なことに思えるほど、トライトンは乗った瞬間に「さあどこへ遊びに行こう」、「そこでどんな体験ができるだろう」という『妄想』を掻き立ててくれた。今どきこんなにワクワクさせてくれる乗り物はないのではないか。それこそがトライトンの魅力なのである。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    内田俊一

    日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を生かしてデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。長距離試乗も得意であらゆるシーンでの試乗記執筆を心掛けている。クラシックカーの分野も得意で、日本クラシックカークラブ(CCCJ)会員でもある。現在、車検切れのルノー25バカラとルノー10を所有。
  • 撮影

    内田千鶴子

    Chizuko Uchida

    イタリアとクルマが大好きで、1968年式のFiat 850 spider Serie2を20年以上所有。本国のクラブツーリングにも何度か参加している。イタリア旅行時は、レンタカーを借りて一人で走り回る。たまたま夫が自動車ジャーナリストだったことをきっかけに取材を手伝うことになり、写真を撮ったり、運転をしたりすることになった。地図は常にノースアップで読み、長距離試乗の時はナビを設定していても、ナビシートで常に自分で地図を見ていないと落ち着かない。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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