ほぼ弱点ナシ? 新型 アウディQ3 堅実モデルチェンジ ウインカー/ワイパーのレバー省略

公開 : 2025.10.01 19:05

扱いやすく自然な操舵感 乗り心地は2.0Lが硬め

ただし、このハイブリッドには小さな癖がある。全力を引き出すには、かなり力を込めてアクセルペダルを踏み込む必要がある一方、ブレーキペダルの感触はスポンジー。鋭い発進加速を求めると、エンジンが始動するまで若干待つことにもなる。

試乗車には、可変レシオステアリングが組まれていたが、操舵感は落ち着きがあり自然。直進時の遊びは小さく、コーナーでは重みが徐々に増し、低速域では軽くなる。手のひらへのフィードバックはほぼないが、扱いやすい。

アウディQ3(欧州仕様)
アウディQ3(欧州仕様)

乗り心地は、2.0Lと1.5Lでサスペンションのチューニングが異なり、前者の方が明らかに硬い。収縮時と伸長時で減衰力が変化するツインバルブダンパーは、オプション。凹凸を巧みに均し、一定のボディロールを許しつつ、締まりある姿勢制御を叶えていた。

燃費は、1.5Lガソリンターボで16.4km/L。264psの2.0Lでは11.6km/Lへ低下する。プラグイン・ハイブリッドは、電気だけで最長117km走れ、58.8km/Lが主張される。

弱点ほぼなし? 堅実なモデルチェンジ

新世代へ生まれ変わったQ3だが、第一印象の限り、弱点と思えそうなところはほぼないように思えた。メルセデス・ベンツGLAは登場から月日が経過しており、BMW X1はスペック上の動力性能では勝るものの、実際は大差があるとまではいえないだろう。

インテリアの上質さは、従来どおりアウディの強み。1500ポンド(約30万円)の追加で、クーペ風のスポーツバックを選べるのも魅力的に映るはず。ブランドらしいSUVとして、堅実なモデルチェンジを果たしたといえそうだ。

アウディQ3(欧州仕様)
アウディQ3(欧州仕様)

◯:5種類のパワートレインはいずれも好印象 高品質な製造品質 ツインバルブダンパーの乗り心地
△:プラグイン・ハイブリッドのブレーキ ワイパーとヘッドライトのスイッチ 通常のダンパーの乗り心地は未確認

記事に関わった人々

  • マレー・スカリオン

    Murray Scullion

    役職:デジタル編集者
    10年以上ジャーナリストとして活動し、雑誌、新聞、ウェブサイトに寄稿してきた。現在はオンライン版AUTOCARの編集者を務めている。オースチンやフェラーリなど、1万円から1億円まで多数のクルマをレビューしてきた。F1のスター選手へのインタビュー経験もある。これまで運転した中で最高のクルマは、学生時代に買った初代マツダMX-5(ロードスター)。巨大なジャガーXJ220も大好き。
  • 中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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