アリゾナの乾いた大地で見つけたクラシックな廃車 40選(前編) ジャンクヤード探訪記
公開 : 2025.10.19 11:25
米国の巨大ジャンクヤードを巡り、スクラップ同然のクルマにレンズを向ける探訪記シリーズ。今回は、乾燥したアリゾナ州の気候と丁寧な在庫管理に守られ、意外にも良好な状態を保ったクラシックカーを紹介します。
もくじ
ー過ぎ去った栄光を物語るクラシックカー
ーこのジャンクヤードについて
ーオールズモビル・ナインティエイト(1973年)
ープリムス・サテライト(1966年)
ーフォード・ピント・ワゴン
ーポンティアック・カタリナ(1970年)
ーキャデラック・エルドラド(1968年)
ークライスラー・ニューヨーカー(1967年)
ーダッジ・ポラーラ(1967年)
ーフォード・ギャラクシー・コンバーチブル
ーキャデラック・クーペ・ドゥビル(1972年)
ープリムス・フューリー(1967年)
ーフォード・マスタング(1966年)
ーキャデラック・セダン・ドゥビル(1970年)
ーポンティアック・カスタムS(1969年)
ーキャデラック・セダン・ドゥビル(1971年)
ープリムス・ヴァリアント(1975年)
ーポンティアック・ファイヤーバード(1973年)
ーキャデラック・フリートウッド(1971年)
ーシボレー・ベルエア(1968年)
ークライスラー・タウン&カントリー(1976年)
ーリンカーン・コンチネンタル(1971年)
過ぎ去った栄光を物語るクラシックカー
先日、米国アリゾナ州ブラックキャニオンにあるジャンクヤード『デザート・バレー・オートパーツ(Desert Valley Auto Parts)』をじっくりと探索する機会を得た。
この場所には1000台以上のクラシックカーが保管されており、そのほとんどが1960年代から1970年代に生産されたものだ。希少な部品取り車が豊富にあるだけでなく、新たな所有者を待ちわびているレストア用車両の品揃えも優れていた。

このジャンクヤードについて
敷地内にはさまざまな米国車ブランドの車両が揃っているが、訪問時には特にキャデラックの密度が高いように思えた。
デザート・バレー・オートパーツはアリゾナ州カサグランデにも別の店舗を持ち、そちらはより古い車両に特化している。そのレポートは以前掲載した記事【アリゾナの太陽に灼かれる日米欧の廃車 40選 ジャンクヤード探訪記】でも紹介している。

オールズモビル・ナインティエイト(1973年)
素晴らしい眺めではないだろうか。1973年式オールズモビル・ナインティエイトの2ドア・ハードトップだ。この店舗の入り口へ向かう途中、最初に目に入ったのがこのクルマだった。敷地内にはどんなクルマが眠っているかを期待させる存在だった。
ナインティエイトは1940年代から1996年までオールズモビルのフラッグシップモデルだった。

プリムス・サテライト(1966年)
これはレストアする価値のある1960年代のコンバーチブルだ。デザート・バレー・オートパーツもわたし達取材班と同じ考えだったらしい。この1966年式プリムス・サテライトには7500ドル(約110万円)の値札が付いており、レストア用として販売されていた。
全体的に状態はかなり良かったが、フロアを詳しく調べると穴がいくつか見つかった。残念ながら内装は長期間にわたり風雨に晒され、劣化していた。

フォード・ピント・ワゴン
フォードは1971年から1980年にかけて300万台以上のピントを販売したが、現存率は高くなく、1980年代後半には廃車置き場がピントで溢れかえっていた。
今日では人気が高まっているが、状態の良い個体を見つけるのは難しくなっている。このステーションワゴンはホイールトリムやテールゲートスポイラーに至るまで100%揃った完全な状態に見えた。

ポンティアック・カタリナ(1970年)
アリゾナの乾燥した気候は、多くの車両を錆びや腐食から守っている。この1970年式ポンティアック・カタリナは、部品取り車として取り扱われていた。



























