【実燃費は18.5km/L】スバル・クロストレックS:HEVで東京~大阪1000kmテスト!長距離を走るほど分かる魅力とは

公開 : 2025.10.07 11:25

スバル・クロストレックS:HEVで東京~大阪を往復するロング試乗会に篠原政明が参加します。ストロングハイブリッドのパフォーマンスを、長距離ツーリングで味わうという企画です。約1000km走ってわかった魅力とは?

2022年9月に『XV』の後継として登場

スバル・クロストレックS:HEV』で東京・恵比寿のスバル本社から大阪までを往復するというロング試乗会に参加してきた。といっても、メディア対抗のエコランなどではない。クロストレックのストロングハイブリッドであるS:HEVのパフォーマンスを、長距離ツーリングで味わうという企画だ。

まずは、クロストレックS:HEVについて簡単におさらいしておこう。2022年9月に『XV』からフルモデルチェンジで、以前から輸出仕様で使われていた名称『クロストレック』を採用。2024年10月には、ストロングハイブリッドを搭載した『S:HEV』が追加設定された。

スバル・クロストレック・プレミアムS:HEV EXで東京~大阪を往復。
スバル・クロストレック・プレミアムS:HEV EXで東京~大阪を往復。    田中秀宣

S:HEVは、新開発の2.5L水平対向4気筒エンジンにふたつのモーターと電気式無段変速機を組み合わせ、状況に応じてエンジンとモーターを効率よく使い分けるシリーズパラレル方式のハイブリッドだ。

スバルらしく、駆動方式は4WDのみ。それもリアはモーターで駆動するのではなく、プロペラシャフトを介しての機械式4WD(状況によりクラッチ開放制御でFFになる)という点もスバルらしい。

燃料タンク容量は63Lに拡大され、WLTCモード燃費は18.9km/Lだから、計算上は無給油で1200km近い走行が可能になる。東京~大阪の往復は約1000kmだから、問題なく走りきれるはずだ。

ストロングハイブリッド化による重量増に対応してサスペンションも専用にセッティングし、見た目は既存のマイルドハイブリッド(MHV)の上級グレードと大きくは変わらないが、内装ではブレイズガンメタリック加飾を用いるなど、さりげなく差別化している。

高速道路は『アイサイトX』にオマカセ?

早朝にスバル本社を出発し、首都高速3号線から東名高速道路経由で西に向かう。高速道路を走行する限りは、基本的にはスバルの高度運転支援システムである『アイサイトX』にオマカセして、気楽なロングツーリングを楽しもう……と思ったら、横浜町田IC近辺で最近慢性的となった渋滞にハマる。

だが、アイサイトXには全車速追従機能付きクルーズコントロールが備わっており、渋滞で先行車が停止したり再発進したりしても、車間距離を維持しながら先行車に追従していく。

最近登場したクルマのACCで、『アイサイトX』はトップレベルにあるといえる。
最近登場したクルマのACCで、『アイサイトX』はトップレベルにあるといえる。    田中秀宣

アダプティブクルーズコントロール(ACC)が登場して高速での巡航は楽になったが、当初のシステムは渋滞時の再発進などは自分で行わなければならなかった。しかし最近のACCはどのメーカーも進化しており、渋滞走行も苦にならなくなった。しかもアイサイトXでは渋滞時のハンズオフアシストもあり、渋滞中に飲み物を飲んだりもしやすい。

渋滞が解消して流れ出すと、アイサイトXによるハイウエイクルージングはレベル2程度の自動運転をこなしてくれるから、きわめて快適だ。最近登場したクルマはほとんどがACCを装備しており、どれも登場時から比べると精度が高くなった。中でも、このアイサイトXはトップレベルにあるといえるだろう。

レーンキープ能力は高く、車線内をキッチリと直進するし、前走車に追いついた時や前が空いた時の加減速も急激には行わず、スムーズに減速してジワリと加速していく。車線変更時には、後側方警戒支援システムが斜め後方の車両を確認してくれる。

もちろん過信は禁物だが、必要以上の緊張感もなく、途中のSAで昼食など2回の休憩を挟んだだけで、気がついたら大阪市内に到着。疲れはまったく感じられなかった。

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 撮影

    田中秀宣

    Hidenobu Tanaka

    写真が好きで、車が好きで、こんな仕事をやっています。
    趣味車は89年式デルタ・インテグラーレ。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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