【スーパーカー超王が斬る】究極のパフォーマンス&ラグジュアリー!マクラーレン一気乗り(3)GTS編

公開 : 2025.10.28 12:05

スーパーカー超王こと山崎元裕が、マクラーレンの最新モデルに一気乗り。クルマ作りの哲学そのものを知る素晴らしい機会となったと超王は感嘆します。最後は他の2車種とは異なりラグジュアリーな雰囲気もあるGTSです。

快適性や実用性を追求したモデル

マクラーレンのプロダクトにとって、GTシリーズはやはり異色の存在なのだろうか。

ちなみに現在GTシリーズを担っているGTSは2023年12月に発表されたもので、これはそれまでのGTを大幅にアップデートすることで、その魅力をさらに高めたモデルだった。

グランドツアラーとしてのキャラクター、快適性や実用性を追求した『マクラーレンGTS』。
グランドツアラーとしてのキャラクター、快適性や実用性を追求した『マクラーレンGTS』。    マクラーレン・オートモーティブ

マクラーレンはそれを、750Sアルトゥーラといったスーパーカーシリーズが持つパフォーマンスはそのままに、さらにGT(グランドツアラー)としてのキャラクター、すなわち快適性や実用性を追求したモデルであると説明するが、果たしてそのコンセプトはGTSにどう反映されているのだろうか。

GTSと対面してまず感じるのは、やはりそのエクステリアデザインの秀逸さだ。基本的なシルエットは前作のGTからそのまま受け継がれてはいるものの、マクラーレンはこのGTSではフロントバンパーのエアインテークを拡大したほか、リアフェンダーにもより効率的なエアの導入を目的に新デザインのインテークを装備。

これらの新たなディテールによってGTSのエクステリアはさらにスポーティな、そしてもちろんより高い機能性を得ることになった。フロントノーズからボンネット、そしてルーフ、リアハッチを経てテールへと連続する流麗なラインは、あたかもエアの流れを可視化したかのような美しさだ。

日常の使い勝手でも十分な性能

これもまた機能的に、そしてGTらしくラグジュアリーな雰囲気に仕上げられたコクピットも、GTSが大きな魅力とするところだ。試乗車のインテリアは『テックラックス』と呼ばれる仕様だったが、そのクオリティに不満を唱えるカスタマーなど存在するはずもない。

ドライバーズシートとパッセンジャーシートの背後には、420L分のカーゴスペースが備えられ、そこへのアクセスはオートマチックでのオープン&クローズが可能なリアハッチで簡単に行うことができる。さらにフロントには150Lの容量を持つトランクルームも備わるから、日常の使い勝手という点でもこのGTSは十分な性能を秘めているのだ。

フラットな乗り心地を実現してきたことに、改めて感動させられた。
フラットな乗り心地を実現してきたことに、改めて感動させられた。    マクラーレン・オートモーティブ

GTSに使用されるカーボン製のモノコックタブは、『モノセルII-T』と呼ばれるもので、これにプロアクティブダンピングコントロールサスペンションを組み合わせることで、驚くほどに快適なライド感を演出している。

このGTSにはフロントに20インチ径、リアに21インチ径のタイヤが装着されるが(750Sやアルトゥーラは、ともに前後それぞれ19インチ径、20インチ径の設定)、それでもなおここまでフラットな乗り心地を実現してきたことには改めて感動させられた。これらならば長時間の移動も苦にはならないだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    山崎元裕

    Motohiro Yamazaki

    1963年生まれ。青山学院大学卒。自動車雑誌編集部を経て、モータージャーナリストとして独立。「スーパーカー大王」の異名を持つ。フツーのモータージャーナリストとして試乗記事を多く自動車雑誌、自動車ウェブ媒体に寄稿する。特にスーパーカーに関する記事は得意。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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