【スバル・パフォーマンスB STIコンセプト】1、2を争う会場の注目度!「これを出せる会社でありたい」想いは伝わるか #JMS2025
公開 : 2025.11.05 11:45
スバルがジャパンモビリティショー2025に出展した、『パフォーマンスB STIコンセプト』に注目が集まっています。現在スバルが持っている技術資産で何ができるかという提案です。その実現性を内田俊一が考えます。
現在の技術資産で何ができるか
スバルがジャパンモビリティショー2025に出展した、『パフォーマンスB STIコンセプト』に注目が集まっている。
このモデルは、現在スバルが持っている技術資産で何ができるか。特にブランドピラーのひとつ、『パフォーマンス』に沿うとどうなるのか。その提案と受け止めていい。コンセプトということで詳細はわずかしか明かされなかったが、想像を膨らませながら見てみよう。

まず、ボディは一番コンパクトな『クロストレック』で、エンジンは出力のある水平対向4気筒ターボが搭載される。エンジンは『EJ20』が搭載されると嬉しいが、『FA24』あたりの可能性が高そうだ。
軽量のトランスミッションは6速MTで、最新のDCCD(ドライバーズ・コントロール・センター・デフ)が組み合わされるフルタイム4WDであることが判明。これは、より良く曲がり、より速く走るといった意のままのドライビングを目指した電子制御4WDシステムで、前41:後59を基本にトルクを不等配分。
さらに遅れのないリニアな制御が可能なトルク感応機械式LSDと、緻密な制御が可能な電子制御LSDを組み込むことで、より大きな駆動力を発揮しながら高い安定性を確保するのが目的となっている。また、ドライバーの好みやシーンに応じて、電子制御LSDの効き具合を任意で設定することも可能だ。
ここでレースに詳しい方であれば、昨年発表された『ハイパフォーマンスXフューチャー・コンセプト』を思い出すだろう。2025年のスーパー耐久ST-Qクラスに参戦している車両で、ボディはWRXながら、中身はこのコンセプトとかなり近いものとなっている。
スーパー耐久での知見を活かす
空力パーツが多く使われているのも、スーパー耐久での知見を活かしたものだ。特にリアスポイラーやリアアンダーカウルなどでそれとわかる。さらに水平対向エンジンらしく、低く構えたフロントスタンスを実現。前後オーバーフェンダーはAWDであることとスタンスの良さも強調している。
ここで大切なことは、あくまでもベースモデルの良さは残すということだ。スバルが最も重要視している、0次安全の視界性能などが前提に開発されている。逆に言えばベースに自信を持って、しっかりと作り上げていないとできない仕様なのだ。

スバルはこれをコンセプトで終わりにぜず、もし市販化できたら、これをユーザーやサードパーティと一緒に育てていきたいという。そうすることで、市場の活性化とともに、ユーザーの指向や新たなアイディアを求めたり、さらなる開発の一助にもなると考えているからだ。
スバル取締役専務執行役員CTOの藤貫哲朗さんは、「これを出せる会社でありたい。時間がかかるかもしれませんが、何とか世に出すべく推していきます」と述べている。また、既にレースで実験を繰り返していることを踏まえると、このままとは言わないまでも市販化の可能性はかなり高そう。
そして、これを後押しできるのは市場からの声だ。ぜひジャパンモビリティショー2025会場などで、ご自身の想いをスバルに直接伝えてほしい。























































