トヨタ・ハイラックス 48Vハイブリッド(1) 電動アシスト効果は? 現世代ハードを再確認

公開 : 2026.01.09 18:05

ハイブリッドが追加された8代目 堅牢な雰囲気で満ちた車内 可能性を感じる広い荷台  見た目以上に運転しやすい 電動アシストの効果は限定的 悪路を驚くほど滑らかに走破 UK編集部が試乗

マイルド・ハイブリッドが追加された8代目

2026年に登場予定の9代目ハイラックスには、バッテリーEV版も用意される。だがそれに先立って、現行8代目のディーゼルターボにもハイブリッド版が用意された。

ラダーフレーム構造とリーフスプリング・リアサスペンションという構成は、伝統通り。英国には、いすゞD-マックスやフォルクスワーゲン・アマロックの他、KGMムッソなど、新たなライバルも上陸している。改めて、現世代の実力を確かめてみたい。

トヨタ・ハイラックス 2.8ディーゼル 48Vハイブリッド・インヴィンシブルX(英国仕様)
トヨタ・ハイラックス 2.8ディーゼル 48Vハイブリッド・インヴィンシブルX(英国仕様)

英国仕様の場合、ボディはダブルキャブのみで、トリムグレードはインヴィンシブルとインヴィンシブルXの2種類。2020年にマイナーチェンジを受け、スタイリングへ手が加えられ、4気筒ディーゼルエンジンは2.4Lの他に2.8Lも追加されている。

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に登場する、1980年代風のフロントグリルも選択可能。TOYOTAと、大きなロゴが中央に入る。

アイドリングを減らし回生ブレーキに対応

そして2025年に追加されたのが、電圧48Vシステムによるマイルド・ハイブリッド。2.8Lディーゼルターボに、16psと6.4kg-mを生むスターター・ジェネレーター(ISG)が組まれ、0.2kWhのリチウムイオン・バッテリーが電力を供給する。

不要なアイドリングを減らしつつ、回生ブレーキに対応。より滑らかな走りを叶えたと、トヨタは主張する。最高出力は203ps、最大トルクは50.7kg-mがうたわれる。

トヨタ・ハイラックス 2.8ディーゼル 48Vハイブリッド・インヴィンシブルX(英国仕様)
トヨタ・ハイラックス 2.8ディーゼル 48Vハイブリッド・インヴィンシブルX(英国仕様)

また2025年仕様の上位グレードには、マルチテレイン・セレクトシステムが実装された。トルク分配やサスペンション、ブレーキを自動的に調整し、困難な路面での走破性を高める機能で、安定性にも貢献するという。

四輪駆動のモードには、サンド、マッド、ロック、ダート、ディープスノー、オートの6種類がある。トランスミッションは、6速オートマティックが組まれる。

堅牢な雰囲気で満たされた車内

車内は、堅牢な雰囲気で満たされている。実際に押せるハードスイッチが随所に配され、いかにも耐久性は高そう。飾り気はないものの、黒いプラスティック製部品は、酷使されても壊れにくいに違いない。

ダッシュボードのグローブボックスは上下2段あり、常備する道具類と、それ以外の私物とで使い分けられる。アームレスト内の小物入れや、ドアポケットも便利。だが、内装の高級感でいえば、遥かに安価なモデルの方が高いことは事実だろう。

トヨタ・ハイラックス 2.8ディーゼル 48Vハイブリッド・インヴィンシブルX(英国仕様)
トヨタ・ハイラックス 2.8ディーゼル 48Vハイブリッド・インヴィンシブルX(英国仕様)

タッチモニターの表示は鮮明で、システムの反応は高速。ライバルほどではないが、操作性も良い。アップル・カープレイとアンドロイド・オートには、無線で対応。サラウンドビュー・カメラ機能が備わり、駐車をアシストしてくれる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    役職:常勤ライター
    クルマだけでなく、英国のローカルニュースとスポーツ報道にも精通し、これまで出版物、ラジオ、テレビなど、さまざまなコンテンツ制作に携わってきた。フォルクスワーゲン・グループの小売業者向けニュースウェブサイトの編集者を務めた後、2021年にAUTOCARに移籍。現在はその幅広い経験と知識を活かし、主にニュース執筆やSNSの運営を担当している。これまで運転した中で最高のクルマは、トヨタGRヤリス。一番のお気に入りだ。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

トヨタ・ハイラックス 48Vハイブリッドの前後関係

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