【脱ハスラーの兄貴分】スズキ・クロスビーがビッグマイナーチェンジ!コンパクトSUVの有力選択肢に
公開 : 2025.12.18 12:05
渋滞の不快感を和らげてくれるACC
今回、冬の早朝に出かける機会もあったので、ステアリングヒーターとシートヒーターはありがたい装備だった。シートヒーターがエントリーグレードのMXでも装備されているのは評価しておきたい。
試乗の途中では、慢性的な渋滞が続く東名高速で、さらに1時間以上も事故渋滞にハマることもあった。こんなときもスズキセーフティサポートのアダプティブクルーズコントロール(ACC)は全車速で追従し、停止保持機能(これはMZのみ)も備わっていて、渋滞での不快感を和らげてくれる。

流れている高速道路では、車線中央付近の走行維持や車線維持支援機能が的確に作動し、またブラインドスポットモニターは車線変更時だけでなく、降車時に後方からの接近車両も教えてくれる。もちろん、運転や安全確認に関して機械に頼ってばかりではいけないが、転ばぬ先の杖として、できれば装備しておきたいものだ。
全長3.8m足らずのコンパクトなボディながら、SUVゆえヘッドスペースは十分で、前後スライド可能なリアシートをアレンジすればけっこうな荷物も積める。まさに、クロスオーバーワゴンの面目躍如といったところ。
今回、約320km(高速道路が6割、市街地が4割くらい)の走行で、平均燃費計は19.0km/Lを記録。ガソリンは4割ほど残っており、航続可能距離は253kmと表示された。高速道路での渋滞がなければ、20km/Lは超えただろう。燃費的には十分に満足できる。
前述のようにクロスビーが登場した頃よりコンパクトSUV市場は拡大し、ライバルも数多く出現した。そんな中で、取り回しが良く、室内もサイズの割りに広く、軽快な走りで燃費も良い。ビッグマイナーチェンジされたクロスビー、コンパクトSUVを検討しているなら選択肢に加えてみては、いかがだろうか。
スズキ・クロスビーのスペック
スズキ・クロスビー・ハイブリッドMZ(FF)
全長×全幅×全高:3760×1670×1705mm
ホイールベース:2435mm
車両重量:970kg
エンジン:直3DOHC+モーター
総排気量:1197cc
最高出力:59kW(80ps)/5700rpm
最大トルク:108Nm(11.0kg-m)/4500rpm
モーター最高出力:2.3kW(3.1ps)/1100rpm
モーター最大トルク:60Nm(6.1kg-m)/100rpm
トランスミッション:CVT
駆動方式:横置きFF
燃料/タンク容量:レギュラー/32L
WLTCモード燃費:22.8km/L
タイヤサイズ:175/60R16
価格:233万5000円






































