新型 ルノー・ルーテシア(2) バランス良く高水準な操縦性 郊外では28.5km/Lの好燃費

公開 : 2025.12.22 18:10

数年間は優れた競争力を維持できる

6代目へ進化した「ザ・ルノー」。英国上陸は2027年の予定だが、燃費やデジタル技術、運転支援システムなど、数年間は優れた競争力を維持できる仕上りに思えた。

以前ほど運転体験の魅力度は高くなく、内装の個性は薄れたかもしれない。だが、走りには熟成の味わいがあり、充分に活発で運転しやすい。燃費も優秀といっていい。

ルノー・クリオ(ルーテシア)・フルハイブリッド E-テック・テクノ(欧州仕様)
ルノー・クリオ(ルーテシア)・フルハイブリッド E-テック・テクノ(欧州仕様)

フランスでのトリムグレードは、エボリューションとテクノ、エスプリ・アルピーヌの3段階。試乗車の価格は、2万7600ユーロ(約497万円)が予告されている。

◯:現実的に得られそうな好燃費 クラス最高水準の標準装備 妥当な動力性能で運転しやすい
△:後席と荷室がやや狭め 賛否を呼びそうなスタイリング

ルノー・クリオ(ルーテシア)・フルハイブリッド E-テック・テクノ(欧州仕様)のスペック

フランス価格:2万7600ユーロ(約497万円)
全長:4116mm
全幅:1768mm
全高:1451mm
最高速度:180km/h
0-100km/h加速:8.3秒
燃費:25.6km/L
CO2排出量:89g/km
車両重量:1296kg
パワートレイン:直列4気筒1789cc 自然吸気+電気モーター+ISG
使用燃料:ガソリン
最高出力:160ps/5500rpm(システム総合)
最大トルク:27.4kg-m(システム総合)
ギアボックス:4速オートマティック(エンジン)+2速オートマティック(電気モーター)/前輪駆動

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

新型 ルノー・ルーテシアの前後関係

前後関係をもっとみる

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事