世界屈指の施設 フォルクスワーゲン博物館の見どころ(後編) ビートルの原点から名物「カータワー」まで

公開 : 2026.01.03 11:45

フォルクスワーゲンビートル・タイプ14(1949年)

フォルクスワーゲンは1948年、ボディ架装メーカーのヘブミューラー社にビートルのプラットフォームを基にした2+2コンバーチブルの開発を依頼した。その結果、この派生モデルが生まれた。契約では2000台の生産が予定されていたが、1949年にヘブミューラー社の工場で発生した火災により生産が遅れた。同社は1952年に倒産し、その時点での生産台数は696台にとどまる。

フォルクスワーゲン・ビートル・タイプ14(1949年)
フォルクスワーゲン・ビートル・タイプ14(1949年)

フォルクスワーゲンXL1(2013年)

前身のL1コンセプトカー(基本構造はルポから流用)をベースに開発されたXL1は、燃費性能で世界記録を樹立した。48psの800ccディーゼルエンジンと27psの電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッド・システムにより、約111km/lの燃費を実現した。合計250台が生産された。

フォルクスワーゲンXL1(2013年)
フォルクスワーゲンXL1(2013年)

ランボルギーニディアブロGT(1999年)

フォルクスワーゲン・グループ傘下の2ブランドによる初の共同開発である。ディアブロGTは、1998年のアウディによるランボルギーニ買収後に初めて販売されたモデルだ。1990年発売の初期型ディアブロを大幅に改良したモデルで、最高速度330km/hを達成している。

ランボルギーニ・ディアブロGT(1999年)
ランボルギーニ・ディアブロGT(1999年)

カータワー

2棟のガラス張りのカータワー(AutoTurme)は、アウトシュタットで最も目を引く施設だろう。1棟あたり400台の車両を収容可能で、ロボット式リフト2基で車両を運ぶ。そのうち1基は乗客用リフトに切り替え可能で、内部を上下移動する体験ができる。

タワーに保管されているのは、オーナーへの納車準備が整った新車だ。欧州各地の購入者は希望に応じて、アウトシュタットでクルマを受け取ることができる。地元のディーラーに立ち寄るよりずっとワクワクするだろう……。

フォルクスワーゲン・ポロ(2017年)

アウトシュタットの敷地内には、フォルクスワーゲン・グループの各ブランドが独自のパビリオンを構えている。そこでは通常、モーターショーさながらの展示やアトラクションを楽しめる。

フォルクスワーゲン・ポロ(2017年)
フォルクスワーゲン・ポロ(2017年)

ポルシェ・パビリオン

ポルシェのパビリオンには特に注目すべき展示がある。ポルシェの歴代モデルを再現した金属模型が、現在のラインナップへと続くように配置されているのだ。ここを訪れたら、ぜひお気に入りのポルシェを見つけてほしい。

アウトシュタット

アウトシュタットにはクラシックカー以外にも、試乗イベントやレストラン、さまざまな特別展示など見どころが満載だ。詳細はアウトシュタット公式ウェブサイトを参照のこと。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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