世界屈指の施設 フォルクスワーゲン博物館の見どころ(中編) デューンバギーからカウンタックまで

公開 : 2026.01.03 11:25

ドイツ・ヴォルフスブルクにはフォルクスワーゲンの巨大な自動車博物館『アウトシュタット』があります。世界有数のミュージアムで、数多くの名車を展示しています。本特集ではその見どころを厳選して紹介します。

ミニ(1956年)

アウトシュタットは英国の名作にも目を向けている。ミニは独創的でキュートなデザインで、国境や時代を超えて愛されている。

ミニ(1956年)
ミニ(1956年)

EMPI Impデューンバギー(1968年)

ビートルを基にした最初のデューンバギーは1960年に米国で誕生した。8年後、米国企業EMPIがこのデザインを踏襲した。デューンバギーはスリルを求めるドライバーに人気を博したが、米国の安全規制当局にはあまり好まれなかった。

EMPI Impデューンバギー(1968年)
EMPI Impデューンバギー(1968年)

フォルクスワーゲン・ゴルフ・カブリオレ(1980年)

ビートル・カブリオレの後継車として、初のオープンモデルとなるゴルフは1979年に発表された。翌年のジュネーブ・モーターショーでは70psのエンジンを搭載した完成形が披露されている。初代ゴルフのボディをベースにしたカブリオレは、2代目ゴルフ登場後も販売が継続され、1993年に3代目が登場するまで生産された。

フォルクスワーゲン・ゴルフ・カブリオレ(1980年)
フォルクスワーゲン・ゴルフ・カブリオレ(1980年)

フォルクスワーゲン・ゴルフ・カントリー(1990年)

小型クロスオーバーSUVは新しいジャンルだと思う人もいるかもしれないが、実はそうではない……。ゴルフ・カントリーは1990年、オーストリアのシュタイアー社で生産開始された。通常のゴルフより60mm高い最低地上高、スキッドプレート、スペアタイヤ、四輪駆動を備えている。欧州のアルプス地域で人気を得て、2年間で7735台が販売された。

フォルクスワーゲン・ゴルフ・カントリー(1990年)
フォルクスワーゲン・ゴルフ・カントリー(1990年)

フォルクスワーゲン181

このデザインはSUVの「実用性(utility)」を体現している。1960年代に西ドイツ軍向けに開発されたが、すぐにレジャー志向の民間人の間でも人気を博した。ドイツとメキシコで生産され、米国では『ザ・シング(The Thing)』として販売された。総生産台数は9万883台で、さまざまなエンジンが用意され、その約18%がドイツ軍に納入されている。

フォルクスワーゲン181
フォルクスワーゲン181

オールズモビル・トロネード(1966年)

トロネードは、デビッド・ノース氏のデザインの功績を称えるためにアウトシュタットに展示されている。ノース氏は米国モンタナ州生まれで、ロサンゼルスのアートセンター・カレッジ・オブ・デザインで学んだ後、1958年にゼネラルモーターズ(GM)のデザイン部門に入社した。

ノース氏は1962年にトロネードのデザインに着手したが、GMの高級ブランドであるオールズモビルがラグジュアリークーペの開発を決めた際に、彼のデザインが採用された。ノース氏はポンティアックGTOのデザインも手掛けている。このモデルは、1937年に生産中止となった不運なコード810/812以来、米国初の本格的な前輪駆動車であった。

オールズモビル・トロネード(1966年)
オールズモビル・トロネード(1966年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

世界屈指の施設 フォルクスワーゲン博物館の見どころの前後関係

前後関係をもっとみる

関連テーマ

おすすめ記事