ルノー、次世代EVに「レンジエクステンダー」搭載か コンパクトなガソリンで航続距離延長
公開 : 2026.01.16 17:05
ルノーは次世代EV向けに「スーパーハイブリッド」と呼ばれるレンジエクステンダーシステムの導入を検討中です。『メガーヌ』後継車など中型EVへ搭載する可能性があり、航続距離の不安を払拭する狙いがあります。
航続距離の不安解消へ
ルノーは次世代の電動モデルに、小排気量のガソリンエンジンで航続距離を延長する「スーパーハイブリッド」パワートレインを搭載する可能性がある。
同社は中型車向けに新しいEVプラットフォームを開発中だが、一部地域でのEV普及の遅れや航続距離への不安に対応するため、レンジエクステンダーシステムの搭載も検討している。

このスーパーハイブリッドは昨年9月のミュンヘン・モーターショーで、ルノーと中国の吉利汽車(ジーリー)の合弁会社であるホース・パワートレインによって発表された。
正式名称『C15』と呼ばれ、1.5L直列4気筒エンジンに発電機とインバーターを統合したもので、ブリーフケースほどの大きさしかない。つまり、EVの前部または後部に、縦置きでも横置きでも搭載可能だ。
最高出力95psの自然吸気版と、163psのターボチャージャー版の2種類が用意されている。エンジンは車輪を直接駆動するのではなく、走行中にバッテリーを充電するために使用される。
ルノーの製品責任者ブルーノ・ヴァネル氏は、レンジエクステンダー導入について「CセグメントとDセグメントでは柔軟性を維持する必要がある」という認識に基づくものだと説明した。同社は完全電動化を目指しているが、EVの普及は予想より遅れているためだ。
「ルノーは2本柱のアプローチを取っています。方向性としてはEVとその効率性に注力していますが、ホース社が提示したようなソリューションの検討を妨げるものではありません」
「EVの航続距離を延長する技術は、EV中心の社会へ向かう上で非常に興味深く、おそらく重要なソリューションとなると考えています。例えば南欧諸国や、2~3日に1回の充電が困難なユーザーにとっては有効でしょう」
「CセグメントとDセグメント、そしてルノーが開発中の次世代プラットフォームにとって極めて有効なソリューションとなり得ます」
メガーヌ後継に搭載の可能性も
ルノーが現在開発中の次世代プラットフォームは2028年以降の小型・中型EV向けであり、現行のCMF-BEVプラットフォームと比較して40%のコスト削減を目標としている。
まず、『メガーヌ』の後継車として『エンブレム』コンセプトの量産バージョンに採用される可能性がある。当初はEV専用モデルとして計画していたが、現在は必要に応じてハイブリッド・パワートレインを搭載できるよう仕様変更を進めている。特にEV充電インフラが整備されていない地域での展開を見据えたものだ。

ヴァネル氏はイタリア南部をその一例として挙げ、「EV市場全体では依然として航続距離への不安が存在します」と指摘。「この『スーパーハイブリッド』は欧州全体で興味深いものになる可能性があります」と述べた。
「スーパーハイブリッドは、人々が今日よりも不安を感じずにEVの世界へ踏み込む手助けとなります。1000km以上の航続距離を持つモデルであれば、充電ポイントが見つからなくても走行できると確信できるからです」
ヴァネル氏は、ルノーがレンジエクステンダーの導入を前向きに検討している一方で、現行のEVモデルを同システムに対応させる計画はないと認めた。





















