ボルボ、デザイン責任者にトーマス・インゲンラート氏起用 XC40やV90など担当 9年ぶり復帰

公開 : 2026.01.09 07:05

ボルボの元デザイナーであるトーマス・インゲンラート氏が、同社の最高デザイン責任者に任命されました。XC40、XC90、V90を手掛けた人物で、EVブランドのポールスターのCEOも務めていました。

2012~2017年のデザインを手掛けた人物

ボルボは、2月1日付でトーマス・インゲンラート氏を最高デザイン責任者(CDO)に任命すると発表した。同職には9年ぶりの復帰となる。

ドイツ人のインゲンラート氏は2012年にボルボのリードデザイナーに就任した。5年間の在任期間で全面的なデザイン刷新を指揮し、XC90V90XC40といった主要モデルのスタイルを決定づけた。

トーマス・インゲンラート氏
トーマス・インゲンラート氏

未来的なコンセプト・クーペやコンセプト40.2もデザインし、これらは後に、それぞれポールスター1とポールスター2へと発展した。

2017年には、ボルボから分離独立したポールスターのCEOに任命された。7年間にわたりポールスターを率い、デザイン戦略においても引き続き影響力ある役割を果たした。クロスオーバーのポールスター3とポールスター4を導入して製品ラインを拡大し、27市場での事業展開を通じてグローバルな販売基盤を強化した。

ポールスター退社後は、親会社である吉利集団のデザイン顧問に就任していた。そして今回、ジェレミー・オファー氏の退任を受け、デザイン責任者としてボルボに復帰することになった。

CEOも交代直後 ボルボは新体制へ

ボルボは、インゲンラート氏の最高デザイン責任者就任について「同社の近年の歴史において最も影響力のあるデザイナーの1人が復帰し、ボルボ・カーズのデザインにおけるリーダーシップを強化します」と述べた。

特筆すべきは、最高経営責任者(CEO)のホーカン・サミュエルソン氏と再び協働することだ。サミュエルソン氏は、インゲンラート氏がデザイン責任者だった時期にボルボのCEOを務めており、2022年の退任後、2025年に同職へ復帰している。

トーマス・インゲンラート氏(ボルボXC90発表会にて)
トーマス・インゲンラート氏(ボルボXC90発表会にて)

インゲンラート氏は、現行ラインナップ(大半が以前の在籍時に設計されたもの)を刷新し、ボルボの未来を形作る役割を担う。しかし、各モデルは最近改良を受けたばかりであり、同氏の影響が実際の市販モデルに及ぶのはかなり先になるだろう。

インゲンラート氏は声明で、「ボルボ・カーズに復帰できることを大変嬉しく思います。デザインはボルボの理念の根幹をなすものです。社内の各チームと緊密に連携し、ボルボブランドにふさわしい、独自性のある現代的なクルマを開発することを楽しみにしています」と述べた。

2012年にボルボに入社する前、インゲンラート氏はフォルクスワーゲン・グループでさまざまなデザイン職を歴任した。特にスコダでは、初代スパーブ、2代目ファビア、ルームスター、イエティのデザインを手掛けた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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