ボルボが「史上最大規模」ソフトウェアアップデート展開 新UXでディスプレイの操作性向上へ AI機能見据えた準備も

公開 : 2026.03.05 07:05

ボルボは「史上最大規模」と称する無線ソフトウェアアップデートを開始しました。世界約250万台を対象に、最新モデルと同様のユーザー・エクスペリエンスを導入し、アプリや機能の使い勝手向上を図っています。

2020年以降生産のグーグル搭載車が対象

ボルボは今週から「史上最大規模の無線(OTA)アップデート」の展開を開始した。世界中の約250万台に新たなインフォテインメントが無償でインストールされる。

対象となるのは、グーグルのアンドロイド・オートモーティブOSを搭載し、2020年以降に生産されたボルボ車だ。『EX30』や『EX60』といった最新モデルに採用されている新しいユーザー・エクスペリエンス(UX)が提供され、車載ディスプレイの操作性などが向上するという。

既存車両でも最新モデルと同等のUXが提供されるという。
既存車両でも最新モデルと同等のUXが提供されるという。    ボルボ

ボルボの最高技術責任者アンダース・ベル氏は、「自動車業界の歴史においても最大級のOTAアップデートの1つ」であり、「新しいユーザー・エクスペリエンスは、ドライバーが最もよく使う操作部分に大幅な進化をもたらし、お客様のニーズや期待に直接応えるものです」と説明した。

今回のアップデートでは画面上のコンテンツに焦点を当てており、地図やメディアなど、よく使うアプリや操作がホーム画面にまとめて表示されるようになる。状況に応じて表示内容が変わるコンテクスチュアルバーが設けられ、低速走行時には車外カメラのアイコンが表示され、狭い場所での運転操作を支援するという。

プラグインハイブリッド車では、ホーム画面の「ドライブモード」から各モードに簡単にアクセスできるようになり、ハイブリッド走行から電気のみの走行への切り替えをワンタップで行うことができる。

画面上のデザインも現代的で洗練されたものに刷新される。ボルボによると、こうした改良は実際の使用状況の調査や顧客からのフィードバックを反映したものだという。

「会話」が可能なAI導入も?

また、今回のアップデートには、グーグルのAIであるジェミニ(Gemini)による新しい「会話型」体験に向けた準備も含まれている。この機能は順次、対象車両に展開される予定だが、詳細はまだ明かされていない。

ベル氏は、「このシステムを既存車両に展開し、オーナーのクルマとのインタラクション体験を必要かつ非常に優れた形でアップグレードします」と述べ、システム更新後は「現行のグーグルアシスタントをジェミニ(Gemini)に置き換えるのは非常に容易です」と付け加えた。

最新モデルのEX60クロスカントリー
最新モデルのEX60クロスカントリー    ボルボ

ジェミニは高度なAIアシスタントで、新型EX60に初めて搭載された。

ボルボは次のように説明している。

「車載のジェミニは自然な会話を通じて運転中のドライバーの要望をより深く理解します。自然なやり取りでメッセージを作成したり、送信前に他言語に翻訳したり、取扱説明書の質問をしたり、目的地の詳細情報を確認したりすることができます」

「こうした自然な会話機能は、ドライバーの認知負荷を軽減し、集中力の維持と注意散漫を防ぎます」

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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