50年の時を越えて、『ベルトーネ・ランナバウト』ついに発売! 25台限定生産、価格約8400万円
公開 : 2026.01.27 07:25
斬新なウェッジシェイプデザインを備えたベルトーネのコンセプトカー『ランナバウト』がついに発売されました。エキシージのシャシーをベースに、25台の限定生産となります。価格は40万ポンド(約8400万円)。
エキシージをベースに25台限定生産
1960年代に斬新なウェッジシェイプで名を馳せたベルトーネのコンセプトカー『ランナバウト(Runabout)』が、初公開から50年以上を経てついに発売された。
マルチェロ・ガンディーニ氏が1969年にデザインしたランナバウトは、ルーフもドアもないボディに1.1Lのアウトビアンキ製エンジンを搭載していた。その奇抜なスタイリングは、1972年発表のフィアットのスポーツカー、X1/9にも影響を与えた。

今回発売されたランナバウトは、オリジナルの精神を受け継ぎつつ、高い走行性能を実現している。未使用のロータス・エキシージのシャシー(VINコード付与)をベースに、トヨタ由来のスーパーチャージャー付き3.5L V6エンジンを搭載するのだ。
エンジンは最高出力475psと最大トルク50.5kg-mを発生(従来は436psと46.3kg-m)。シャシーは軽量化され、カーボンファイバー製ボディパネルと相まって、車両重量はわずか1180kgとなった。
エキシージ同様、ランナバウトは6速マニュアル・トランスミッションと後輪駆動を採用している。これにより、0-100km/h加速4.1秒、最高速度270km/hを達成する。
ボディサイズは、全長3990mm、全幅1841mm、全高1116mm、ホイールベース2369mm。25台のみの限定生産で、価格は40万ポンド(約8400万円)。
大きな特徴の1つが、豊富なカスタマイズオプションだ。例えば、ベルトーネブランドのヘルメットや、車両のトランクとグローブボックスに収まるように設計されたラゲッジセットなどが用意されている。
バルケッタとタルガを選択可能
ベルトーネによれば、全車両が同一仕様になることはないという。「すべてのお客様は、一人ひとりに合わせたコンフィグレーションを経て、ベルトーネのチェントロ・スティーレ(デザイン部門)との対話を通じて車両の個性を形作っていきます」と同社は説明した。
生産台数が限られているため、ランナバウトは従来のホモロゲーション(型式認証)規則に従う必要がない。これが、極端に低くスリムなフロントエンドとリトラクタブル式ヘッドライトを実現できた理由だ。

公開された車両(写真)では赤のストライプが施されているが、これもカスタマイズ可能な要素だ。
ホイールアーチは力強く張り出し、車体後部は「コーダ・トロンカ」と呼ばれる、切り落としたような形状で締めくくられる。リア中央の4つの開口部のうち2つに、2本のマフラーが収められている。
空力性能にも力を入れており、ノーズを特徴づける「Sダクト」エアチャネルもその1つだ。フルのフロントガラスと取り外し可能なハードトップを備えた、タルガボディスタイルを選択することもできる。
「こうしたアイコンを復活させるのは、自動車デザイナーの夢です」と、チーフデザイナーのアンドレア・モチェリン氏はAUTOCARに語った。
モチェリン氏は過去、フェラーリ、マセラティ、アルファ・ロメオでキャリアを積んできた(F12ベルリネッタやジュリアなどにも携わった)。しかし、このようなクルマこそ「デザイナーにとっての頂点」だと考えている。
モチェリン氏は「1969年のランナバウトは大胆かつ実験的、そして驚くほどシンプルでした。それらの特質がベルトーネの指針となりました。人々に(ランナバウトを見て)感じてほしいのは驚きです」と述べた。
画像 これで市販車? 斬新なデザインをほぼそのまま受け継いだスポーツカー!【ベルトーネ・ランナバウトを詳しく見る】 全17枚



















