マセラティMCエクストレーマ(2) 猛禽類のように突くエイペックス GT3の世界を五感で体験 お値段は約2億円

公開 : 2026.02.10 18:10

番外編:2004年のレーシング・マセラティ

GT3級のマシンをマセラティが作るのは珍しいが、2004年にはMC12 GT1という象徴的な例があった。1250kgの車重と588psの馬力で、F1へ迫る技術度を秘めた、レーシング・エンツォフェラーリのような存在として、生み出されている。

エンツォフェラーリのシャシーと6.0L V12エンジンを利用しつつ、開発にはミハエル・シューマッハ氏が参画。当時のFIA GT選手権では、フェラーリ550 マラネロやアストン マーティンDB9へ匹敵する、速さを披露した。

マセラティMC12 GT1(2004年式)
マセラティMC12 GT1(2004年式)

実際は、バランス・オブ・パフォーマンス(BoP)規則により、MC12は大きなペナルティを受けていた。それでも、レースでの戦闘力は高かった。エンジンの始動には、専門のスタッフがコンピューターを繋ぐ必要があったという。

MC12 GT1の、最近の取引価格は数100万ポンド(数億円)。レーシング・マセラティを、より安価に入手できる機会が、魅力的に映る人は多いだろう。

マセラティMCエクストレーマ(欧州仕様)のスペック

英国価格:93万6000ポンド(約1億9656万円)
全長:5199mm
全幅:2045mm
全高:−mm
最高速度:321km/h(予想)
0-100km/h加速:2.9秒(予想)
燃費:−km/L
CO2排出量:−g/km
乾燥重量:1300kg(予想)
パワートレイン:V型6気筒2992cc ツインターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
最高出力:734ps/7500rpm
最大トルク:74.2kg-m/3000rpm
ギアボックス:6速シーケンシャル・マニュアル/後輪駆動

マセラティMCエクストレーマ(サーキット専用モデル)
マセラティMCエクストレーマ(サーキット専用モデル)    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

マセラティMCエクストレーマの前後関係

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