スズキのBセグメントSUV『eビターラ』は初のEVとして乗りたい(前編) エンジン車から乗り換えても違和感なし

公開 : 2026.02.02 12:05

公道でも4WDの乗り味は2WDより良く感じる

2WDでの好印象の後、続いて4WDに試乗した。外観はほとんど同じで、テールゲート右に『ALL GRIP』のエンブレムが付くくらい。室内もセレクターの右にトレイルモードスイッチが付くだけだ。

2WDの128kW/193Nmに対し、4WDは合計で135kW/307Nmを発生するが、車両重量は100kg重く、市街地で普通に走っている限りは極端にパワフルになっているとは感じない。

こちらは4WD。外観状の識別点は『ALL GRIP』のエンブレムのみ。
こちらは4WD。外観状の識別点は『ALL GRIP』のエンブレムのみ。    平井大介

ただ、これは袖ヶ浦で試乗したときにも感じたのだが、乗り心地は4WDのほうが良く感じられ、静粛性も4WDのほうが多少高く感じられた。

今回の試乗は市街地走行のみだったが、流れの良い一般道で少しだけACCを試してみた。すると加減速ともスムーズで、レーンキープも安定しており、高速走行も快適に過ごせそうであった。

ひとつだけ気になったのは、イージードライブペダル(いわゆるワンペダル)のスイッチで、セレクターのそばにあって分かりやすいが、強度の切換はタッチスクリーンで階層を下げて設定しなければならないこと。走行中での切換は難しく、このあたりは好みが別れそうだ。

短い時間ではあるが両車に触れてみて、都心住まいでたまにレジャーに出かけるような使い方なら、2WDでも十分に感じた。しかし乗り味も含めて、じっくりと付き合ってみたいという方には4WDがオススメだろう。

価格はZグレードで、2WDが448万8000円、4WDが492万8000円と、価格差は44万円。経産省や自治体の補助交付金もあるから、予算と使い方を考えながら、初めてのEVとして『スズキeビターラ』を検討するといいだろう。

スズキeビターラのスペック

スズキeビターラZ 2WD []内は4WD
全長×全幅×全高:4275×1800×1640mm
ホイールベース:2700mm
車両重量:1790[1890]kg
モーター:交流同期電動機[同×2]
最高出力:128kW[前128kW、後48kW:合計135kW]
最大トルク:193Nm[前193Nm、後114Nm:合計307Nm]
バッテリー総電力量:61kWh
WLTCモード航続距離:520[472]km
駆動方式:FWD[4WD]
タイヤサイズ:225/55R18
価格:448万8000円[492万8000円]

『スズキeビターラZ 4WD』。価格は492万8000円。
『スズキeビターラZ 4WD』。価格は492万8000円。    平井大介

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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