スバル・インプレッサ WRX STi EJエンジンが率いた進撃 唯一のライバルはランエボ ターボ! ブースト!(6)

公開 : 2026.02.28 17:50

四輪駆動で現実的に引き出しやすい275ps

今回のインプレッサは、1995年式のWRX STi 555エディション。ブルーのボディにゴールドのホイールが、ラリーマシンの姿と重なる。3500rpm以上でターボが効き始め、回転上昇とともにブーストが高まり、とめどない加速を生み出す。

フロントのグリップ力は頼もしいが、調子に乗るのは禁物。555エディションには、インタークーラーにウォータースプレーが備わり、効果的に吸気温度を下げてくれる。ルーフにはフラップがあり、ドライバーの頭も冷やしてくれる。

スバル・インプレッサ WRX STi (初代/1992〜2000年/英国仕様)
スバル・インプレッサ WRX STi (初代/1992〜2000年/英国仕様)    マックス・エドレストン(Max Edleston)

鋭い速度上昇に加えて、能力の幅にも唸る。サーキットやラリーステージを超高速で巡れるだけでなく、実用性も犠牲になっていない。4ドアサルーンで車内と荷室は充分広く、乗り心地も良いのに、四輪駆動で275psを現実的に引き出しやすい。

ランエボが唯一の正当なライバル

唯一、正当なライバルになったのは三菱ランサー・エボリューションだったが、インプレッサの方が実環境で快適に乗れた。荒れたアスファルトを通過しても、粗野な揺れは殆どない。ドロドロと排気音は響くが、遮音性に優れ、車内の人間工学も優れている。

日々の通勤から欧州大陸を跨いだ旅行、モータースポーツ・イベントまで、シーンを問わず対応できる。この柔軟性と引き換えに、妥協はゼロではなく、際立つ性能を誇ったわけではないだろう。しかし、高水準な多能ぶりは類まれだといえる。

スバル・インプレッサ WRX STi (初代/1992〜2000年/英国仕様)
スバル・インプレッサ WRX STi (初代/1992〜2000年/英国仕様)    マックス・エドレストン(Max Edleston)

その中心にあるのは、間違いなく水平対向4気筒ターボだ。四輪駆動システムとともに。

協力:フェアモント・スポーツ・アンド・クラシックス社

スバル・インプレッサ WRX STi (初代/1992〜2000年/英国仕様)のスペック

英国価格:−ポンド(新車時)/4万5000ポンド(約945万円)以下(現在)
生産数:2万8608台(WRX STi合計)
全長:4340mm
全幅:1690mm
全高:1405mm
最高速度:239km/h
0-97km/h加速:5.0秒
燃費:8.9km/L
CO2排出量:−g/km
車両重量:1230kg
パワートレイン:水平対向4気筒1994cc ターボチャージャー DOHC
使用燃料:ガソリン
最高出力:275ps/6500rpm
最大トルク:32.4kg-m/4000rpm
ギアボックス:5速マニュアル/四輪駆動

この続きは、3月1日公開予定のターボ! ブースト!(7)にて。

スバル・インプレッサ WRX STi (初代/1992〜2000年/英国仕様)
スバル・インプレッサ WRX STi (初代/1992〜2000年/英国仕様)    マックス・エドレストン(Max Edleston)

記事に関わった人々

  • 執筆

    コリン・グッドウィン

    Colin Goodwin

    英国編集部ライター
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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