ダットサン『Z』も発掘 1万台の廃車から見つけた貴重なクラシックカー 39選(中編) ジャンクヤード探訪記

公開 : 2026.02.15 11:25

スチュードベーカー・コマンダー(1947年)

ルーフをはじめ有用な部品のほとんどが取り外されたこの1947年式スチュードベーカー・コマンダー4ドアは、そろそろ苦しみから解放され、破砕される日が近いだろう。しかし、スクラップにされる前に、使える部品はすべて取り外されることは間違いない。ターナーズ・オート・レッキングには、何十年にもわたってクルマから収集された、入手困難な部品が納屋いっぱいに保管されている。

スチュードベーカー・コマンダー(1947年)
スチュードベーカー・コマンダー(1947年)

パッカード(1949年)

パッカード・モーターカー・カンパニーは1899年に設立され、高級自動車メーカーとして瞬く間に評判を確立した。同社は革新を恐れないイノベーターでもあり、現代のステアリングホイールを開発したこと、1940年に自動車に初めてエアコンを搭載したことなどで知られている。

パッカードの全盛期は1920年代で、このモデルが出荷された1949年にはビッグスリーとの競争に苦戦し始めていた。1953年にスチュードベーカーと合併し、1950年代末までに生産を終了した。

パッカード(1949年)
パッカード(1949年)

インペリアル(1959年)

コロナ禍以前に筆者が訪問した際は、ターナーズ・オート・レッキングにはインペリアルが相当数保管されていた。しかし、それらはその後すべて破砕されたという噂も聞いている。

全長226インチ(5740mm)、全幅81インチ(2057mm)の1959年式インペリアルは、まさに自動車界の巨人だ。隣に置かれた1980年代のフォルクスワーゲンと見比べると、その大きさを実感できる。

インペリアル(1959年)
インペリアル(1959年)

デソート・カスタム・スポーツマン(1950年)

1950年式のデソート・カスタム・スポーツマンは、わずか4600台しか販売されなかったピラーレスクーペだ。長い年月を経て、現存しているのはごく一部であり、筆者がジャンクヤードで偶然見つけたのはこの1台だけだ。

3.9L直列6気筒エンジンを搭載し、最高速度約133km/h、0-97km/h加速23.4秒を誇った。

デソート・カスタム・スポーツマン(1950年)
デソート・カスタム・スポーツマン(1950年)

メルセデス・ベンツW114 250

なぜ、わざわざこのメルセデス・ベンツW114のドアを外し、そのまま放置しているのか不思議だ。米国ではディーゼルエンジン搭載モデルも販売されたが、この良コンディションの個体は250、つまり6気筒ガソリンエンジン搭載モデルである。

1968年から1976年にかけて生産されたW114は、信頼性と耐久性の高さで評判を築き、タクシーとして使われると宇宙規模の走行距離を記録することも珍しくない。

メルセデス・ベンツW114 250
メルセデス・ベンツW114 250

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

1万台の廃車から見つけた貴重なクラシックカー 39選の前後関係

前後関係をもっとみる

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事