ゴルディーニ、ウィリアムズにアルピーヌ! ルノーが誇る高性能モデル 25選(前編) 情熱をかきたてるフランスの名門

公開 : 2026.02.21 11:45

4:ルノー8ゴルディーニ(1964年)

次に「ゴルディーニ」の名を冠したモデルは、控えめなルノー8だ。2本の白いストライプと珍しい4灯式ヘッドライトを備えた、ゴルディーニの象徴的な存在と言える。

R8ゴルディーニはドーフィーヌから大幅な進化を遂げている。リアエンジン・後輪駆動レイアウトは共通だが、最高出力95psと、標準的なルノー8のほぼ2倍の出力を誇る。1966年の改良では1.3Lエンジンと5速トランスミッションを搭載し、最高速度175km/hを達成した。当時としては驚異的な数値である。

4:ルノー8ゴルディーニ(1964年)
4:ルノー8ゴルディーニ(1964年)

5:ルノー12ゴルディーニ(1970年)

次に登場したのが12ゴルディーニだ。これは前身であるR8ゴルディーニとは根本的に異なり、特にエンジンと駆動輪がリアではなくフロントに配置された点が大きな特徴だ。

ルノーは可能な限りの軽量化を追求した。例えばシートは、チューブ状のフレーム構造に布地を張っただけのシンプルな造りだ。出力は116psと立派なもので、最高速度は185km/hに達した。

5:ルノー12ゴルディーニ(1970年)
5:ルノー12ゴルディーニ(1970年)

6:アルピーヌA110(1973年)

厳密に言えば、1961年に発表され、1962年に生産開始された初代アルピーヌA110は、当時ルノーとは無関係だった。しかし1973年、ルノーがアルピーヌの筆頭株主となった。この年はA110にとって最も重要な年でもあったため、ここで紹介しておきたい。

1973年が重要なのは、A110がFIA世界ラリー選手権の王者に輝いた年だからだ。ポルシェランチアといった強豪を退けてのタイトル獲得である。小さなボディに140psの4気筒エンジンを搭載し、ライバル車に比べてかなり非力だった。しかし、小さな「ベルリネット」スタイルのファイバーグラスボディにより、A110の重量は700kg強に抑えられている。このため驚異的な機敏性を発揮し、アルピーヌ・ルノーはラリーシーンを席巻したのである。

6:アルピーヌA110(1973年)
6:アルピーヌA110(1973年)

7:ルノー・アルピーヌA442B(1978年)

もう1台の極めて重要なモデル、A442Bはルノーにル・マン24時間レースの勝利をもたらした。アルピーヌとの共同開発で、1975年にプロトタイプ世界選手権に参戦した。しかし、1978年のサルト・サーキットでの勝利こそが、その最大の功績となった。

ディディエ・ピローニとジャン=ピエール・ジョッソーが、この6気筒500psのレーサーを過酷な条件下で操縦し、ミュルサンヌ・ストレートで360km/hを記録。地元観客の前でチェッカーフラッグを最初に受けた。

7:ルノー・アルピーヌA442B(1978年)
7:ルノー・アルピーヌA442B(1978年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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