名車と振り返るアルファ・ロメオの歴史(前編) 誕生と発展、四つ葉のクローバー
公開 : 2025.11.08 11:25
アルファ・ロメオはカーマニアに最も愛されるイタリアンブランドの1つであり、誇り高く優雅なスタイリングと高い走行性能で知られています。今回はそんなアルファ・ロメオの歴史を、象徴的なモデルとともに振り返ります。
もくじ
ー一度は憧れるイタリアの名門ブランド
ーダラックとの繋がり
ーロゴ
ー24 HP
ーニコラ・ロメオ氏
ー20-30 HP
ーRL
ー四つ葉のクローバー
ー6Cシリーズ
ー8Cシリーズ
ー有名な勝利
ー最後の6C
ー1900
ー世界チャンピオン
ーディスコ・ヴォランテ
ージュリエッタ
ーフレンチ・コネクション(フランスとの関係)
ージュリア・セダン
ージュリア・クーペ
ー2600
ースパイダー
ー33ストラダーレ
一度は憧れるイタリアの名門ブランド
カーマニアの間でよく言われることの1つに、真の自動車愛好家なら誰もが一度はアルファ・ロメオを所有したことがあるか、少なくとも所有したいと願っている、というものがある。
アルファはミラノで創業した。現在の本拠地であるトリノから160kmも離れていない場所だ。正確な創業日は1910年6月24日だが、後述するようにアルファ・ロメオの物語は実際にはそれより少し前に始まっている。この名門メーカーを、最も有名なモデルを通して見ていこう。

ダラックとの繋がり
現在アルファ・ロメオとして知られる会社は、1906年に設立されたS.A.I.D.から生まれた。S.A.I.D.はフランスのダラック車をイタリアで販売するために立ち上げられた会社だが、1909年までに経営難に陥り、経営陣は新らしい試みとして自社での自動車生産に踏み切った。
新会社には『ロンバルダ自動車製造株式会社(Anonima Lombarda Fabbrica Automobili)』という説明的な名称が与えられ、便宜上、その頭文字を取ってA.L.F.A.と呼ばれるようになった。

ロゴ
A.L.F.A.のロゴはロマーノ・カッタネオ氏がデザインした。その後何度か改訂されたが、今も2つの要素が一貫して残されている。ミラノを象徴する赤い十字と、1447年まで同市を支配したヴィスコンティ家の紋章から採られた蛇(ビショーネ)である。

24 HP
A.L.F.A.は、元フィアット社員のジュゼッペ・メロージ氏を主任技師として採用した。メロージ氏は同社初のモデル、4.1Lエンジンを搭載した4人乗りの24 HP(写真)を設計し、そのすぐ後に小型の12 HPも投入した。24 HPの生産は1914年まで続いた。ちなみにメロージ氏は1923年まで同職に就いていた。
1911年のタルガ・フローリオには2台の24 HPがエントリーしたが、約145kmの公道コースの最終3周目で両車ともリタイアしてしまう。1台はニーノ・フランキーニ氏のクラッシュによるもので、もう1台はウーゴ・ロンゾーニ氏の疲労によるものだった。

ニコラ・ロメオ氏
1915年、実業家ニコラ・ロメオ氏がA.L.F.A.の経営権を取得。第一次大戦中は軍需品の製造に従事した。ロメオ氏は間もなく会社の全権を手中に収め、1918年2月には彼の名誉を称えて社名を現在のアルファ・ロメオに変更した。
ロメオ氏は1928年に会社を去り、10年後に62歳で亡くなったが、今も社名やミラノを含むイタリア各都市の通りにその名が刻まれている。























