歴代初の四輪駆動&ハイブリッド シボレー・コルベット E-レイでスコットランドへ(1) 嵐の中で感じた扱いやすさ

公開 : 2026.04.07 18:05

M8 コンペと同等の付き合いやすさ

翌朝、ユー湖へ向けて出発。昨晩の大雨で、道路は水たまりだらけ。ウェット・モードを選んでも、瞬間的なハイドロプレーニングに少し怯える。ホットハッチですら、思い切り振り回すことは難しいだろう。

コルベット E-レイは、驚くほど扱いやすい。車重は1920kgもあるが、ダンパーを最もソフトにすれば、穏やかに走れる。公道の速度域なら、不安定さは微塵もない。素晴らしいグランドツアラー、BMW M8 コンペティションと同等に付き合いやすい。

シボレー・コルベット E-レイ 3LZ(英国仕様)
シボレー・コルベット E-レイ 3LZ(英国仕様)    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

ロータリー交差点で、アクセルペダルの角度を深めてみる。リアのミシュラン・パイロットスポーツ4Sは、驚くほど確実にV8エンジンの大パワーを路面へ展開する。フロントタイヤを担う駆動用モーターは、優しく進路を整える。

レーシングカー級に硬くなるトラック・モード

70Lのガソリンタンクが空になった頃、雨が止んだ。給油して更に北上すると、地平線付近の空は明るかった。

サーキットのように舗装が綺麗で、多様なカーブが連続する国道のA87号線は、荒天だった影響でガラガラ。思惑通りに。ドライブモードを、ツアーからトラック(サーキット)へ切り替え、643psを召喚してみる。

シボレー・コルベット E-レイ 3LZ(英国仕様)
シボレー・コルベット E-レイ 3LZ(英国仕様)    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

このモードは、少し過剰。ステアリングはレーシングカー級に重くなり、ダンパーもガチガチに。余程の気合がなければ、30秒後にはスポーツ・モードへ変えたくなる。

少々手間だが、カスタマイズも可能。ステアリングやダンパーに加えて、アクセルとブレーキの反応、マフラーのバルブ開度などを、マイ・モードに登録できる。さらにZモードには、スタビリティ/トラクション・コントロールの事前登録もできる。

この旅の続きは、シボレー・コルベット E-レイでスコットランドへ(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

シボレー・コルベット E-レイでスコットランドへの前後関係

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