シビック・タイプR級の加速力 テスラ・モデルY ロングレンジRWD(2) 乗り心地は大改善 廉価版の実航続450km

公開 : 2026.03.27 18:10

合理的な電動SUVとして確かなアップデート

他メーカーの技術向上で、モデルYの優位性は薄れつつあるが、2025年のアップデートを経て競争力は引き上げられた。物理スイッチが殆どない、シンプルなインテリアを受け入れられるなら、選択肢として訴求力は高い。

指摘するなら、タッチモニターの操作性は今ひとつで、運転支援システムにも改善の余地はある。乗り心地はもっとソフトで良く、急速充電もクラス最速へ加えられる程ではない。運転感覚は独特で、多少の慣れが必要かもしれない。

テスラ・モデルY ロングレンジRWD (英国仕様)
テスラ・モデルY ロングレンジRWD (英国仕様)

それでも、廉価版の登場により、英国での価格価値はかつてないほど高まった。より合理的な電動ファミリーSUVとして、確かなアップデートが実行されたといえる。

◯:優れた航続距離 広々とした車内空間 小変更で向上した快適性や操縦性 ベースグレードの登場で増した魅力
△:賛否両論あるタッチモニター中心の操作系 硬めの乗り心地 稀に煩わしく思える運転支援システム

テスラ・モデルY ロングレンジRWD (英国仕様)のスペック

英国価格:5万290ポンド(約1056万円/試乗車)
全長:4790mm
全幅:1920mm
全高:1624mm
最高速度:217km/h
0-100km/h加速:5.7秒
航続距離:622km
電費:7.0km/kWh
CO2排出量:−g/km
車両重量:1923kg(実測)
パワートレイン:永久磁石同期モーター
駆動用バッテリー:78.0kWh(予想)
急速充電能力:250kW(DC)
最高出力:300ps/5810rpm
最大トルク:41.6kg-m
ギアボックス:1速リダクション/後輪駆動

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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