スズキ初のEV『eビターラ』はコスパ高し! 実用性や経済性なら2WD、ドライビングファンなら4WD【ザ・国産EV検証 #1】

公開 : 2026.04.06 11:45

想像以上に余裕がある4WDの動力性能

1890kgの車重に対しての動力性能にも、この4WDでは想像以上の余裕が感じられた。eビラータではドライバー自身が『ノーマル』、『エコ』、そして『スポーツ』という3タイプのドライブモードを選択できるのだが、ノーマルでも、スタート時の加速はスムーズで重さを感じることはない。

アクセルを踏み込んだ瞬間の動きを、あえてマイルドなセッティングとしていることも、走行中の快適性を高く演出するための見逃せないポイントだ。もちろんスポーツモードを選べば、いかにもBEVといった強烈な加速感を味わうこともできる。

実用性や経済性なら2WD、ドライビングファンなら4WDがベストな選択だろう。
実用性や経済性なら2WD、ドライビングファンなら4WDがベストな選択だろう。    平井大介

なにしろ前でも触れたように、この4WDはドライバーが望めばシステム全体で、307Nmもの最大トルクを発揮できるのだ。

前後して試乗した2WDのZと比較すると、4WDはそのハンドリングもとてもスポーティな味付けだ。フロントがストラット、リアがマルチリンク式となるサスペンションが演出する剛性感は特に魅力的で、さらに4WDにはリアにスタビライザーも備わるため、コーナリング時の安定感もより洗練されたものに感じられる。

BEVとしての実用性や経済性を重視するのならば2WD、それにさらなるドライビングファンを求めるのならば4WDというのが、ベストな選択となるのではないだろうか。

参考までに4WDのZグレードに掲げられたプライスは492万8000円。国や地方自治体からの補助金を考えれば、おそらく300万円台の半ばでの購入が可能になるだろう。そのコストパフォーマンスは高く評価したいところだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    山崎元裕

    Motohiro Yamazaki

    1963年生まれ。青山学院大学卒。自動車雑誌編集部を経て、モータージャーナリストとして独立。「スーパーカー大王」の異名を持つ。フツーのモータージャーナリストとして試乗記事を多く自動車雑誌、自動車ウェブ媒体に寄稿する。特にスーパーカーに関する記事は得意。
  • 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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