スズキ初のEV『eビターラ』はコスパ高し! 実用性や経済性なら2WD、ドライビングファンなら4WD【ザ・国産EV検証 #1】

公開 : 2026.04.06 11:45

3月中旬、『メーカー合同EV取材会』と題した試乗イベントが開催されました。ここではスーパーカー超王ことモータージャーナリスト山崎元裕が『ザ・国産EV検証』と題して、各ブランドごとにレポートします。第1回はスズキです。

日産の提案で開催された合同取材会

3月中旬、『メーカー合同EV取材会』と題した試乗イベントが日産自動車のテストコース、『グランドライブ』で開催された。参加したのは、スズキホンダマツダ三菱レクサス、日産という6ブランド。

これは電動車ラインナップの拡充に対し、日本市場での比率がグローバルに比べて低調という現状がある。そこで認知度向上を目的に、日産からの提案で合同での取材会が実現した。

3月中旬、『メーカー合同EV取材会』と題した試乗イベントが開催。
3月中旬、『メーカー合同EV取材会』と題した試乗イベントが開催。    平井大介

ここではスーパーカー超王ことモータージャーナリスト山崎元裕が『ザ・国産EV検証』と題して、各ブランドごとにレポートする。まずはスズキ初のBEVモデル、『eビターラ』からだ。

スズキが2025年9月に発表したBEV『eビターラ』は、同社の新時代を担う世界戦略車だ。生産はインドで行われ、日本での販売も2026年1月にスタートした。

ちなみにラインナップは、2WDモデルが『X』と『Z』の2グレード。そしてZのみが設定される4WDモデルという構成。XとZの違いは、搭載される駆動用リチウムイオンバッテリーの総電力量で、前者は49kWh、後者は61kWhとなる。

インバーター、トランスアクスルとともに一体化されるモーターの最高出力と最大トルクは、フロントのみにそれを搭載する2WDのXでは106kW&193Nm、同じく2WDのZでは128kW&193Nm、そして前後に『eアクスル』と呼ばれるこのシステムを搭載する4WDのZでは135kW&307Nmという設定。

最高出力には大きな差はないが、最大トルクではやはり4WDの優位性は大きい。

エクステリアデザインは実に斬新

世界戦略車という言葉が物語るように、世界中の市場で大きな需要が見込まれるコンパクトSUVとして誕生したeビラータ。そのエクステリアデザインは実に斬新なものだ。

スムーズなルーフラインからは優れたエアロダイナミクスがイメージされ、また前後のダイナミックなフェンダーの造形にはフットワークの力強さが巧みに表現されている。

まずはスズキeビターラ(右)からレポート。
まずはスズキeビターラ(右)からレポート。    平井大介

キャビンのスペースは、フロア下にバッテリーを搭載していることと、後方に向って傾斜するルーフラインの影響で、特にリアシートまわりでは上下方向にやや窮屈な印象があった。しかし、そもそもeビターラのボディは全長4275mm、全幅1800mm、全高1640mmというサイズ。

市街地などでの取り回し性などを考えれば、ラゲッジスペースの容量も含めて、コンパクトSUVとして十分な実用性は持ち合わせていることが理解できる。

今回主にドライブしたのはトップモデルの4WD。WLTCモードで472kmという一充電走行可能距離は、個人的には必要にして十分と感じるもの。ちなみにドライブ中に10.25インチのフル液晶デジタルメーターパネル内に表示される電費は、常に7km/kWhを超える数字。

しかもエアコンやシートヒーターなどを使用してのものであったことを考えれば、いわゆるカタログデータとの剥離はさほど大きいものではないことが予想される。

記事に関わった人々

  • 執筆

    山崎元裕

    Motohiro Yamazaki

    1963年生まれ。青山学院大学卒。自動車雑誌編集部を経て、モータージャーナリストとして独立。「スーパーカー大王」の異名を持つ。フツーのモータージャーナリストとして試乗記事を多く自動車雑誌、自動車ウェブ媒体に寄稿する。特にスーパーカーに関する記事は得意。
  • 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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