BMW iX3へ対抗 米ルーシッド、新型SUV『コスモス』を英国市場に来年導入 右ハンドル仕様を初展開
公開 : 2026.04.13 07:05
米国のEVメーカーであるルーシッドは、来年英国で新型SUV『コスモス』を発売する予定です。右ハンドル仕様を展開するのは今回が初めて。オフロード志向の『アース』も投入予定ですが、EVにこだわる姿勢は変わりません。
量販向け「ミドルサイズ車」を順次展開
米国のEVメーカー、ルーシッドは2027年、BMW iX3やボルボEX60のライバルとなる新型SUV『コスモス』を携えて、ついに英国市場に参入する。
新型コスモスは今年後半に公開予定で、サウジアラビアのジェッダに最近完成した同社の工場で生産される。その後、ルーシッドは2028年にオフロードに特化した『アース』を、続いて大型で実用性の高いコスモスの派生モデルを投入する予定だ。

コスモスは、ミドルサイズ車シリーズの第1弾となる。専用設計の800V高電圧システムを採用した新しいプラットフォームをベースとし、搭載されるモーターは現行よりもさらにコンパクトで高効率なものになるという。
ルーシッドは2021年に米国でセダン『エア』を発売し、2022年には欧州市場でも販売を開始した。大型SUV『グラビティ』の納車も始まったばかりだが、右ハンドルの英国にはこれまで進出していなかった。
欧州担当プレジデントのローレンス・ハミルトン氏はAUTOCARに対し、右ハンドル仕様に改良する必要があるため、これら2車種がすぐに英国で発売されることはないと語った。開発段階では右ハンドル仕様も考慮されていたものの、追加の作業工程が必要となる。対照的に、コスモスは当初から右ハンドル仕様として開発されている。
「市場機会に対して、適切な製品を用意できるかどうかが鍵です。エアとグラビティを右ハンドル仕様に改造するには多額の投資が必要であり、その投資に見合うリターンがなければなりません。販売台数の拡大が見込めるのは、やはりミドルサイズ車です」とハミルトン氏は語った。
もしコスモスの販売が好調であれば、将来的にグラビティの右ハンドル仕様を展開できる可能性もあるという。
EV路線は堅持 化石燃料に関心なし
ハミルトン氏は、コスモスとオフロード志向のアースの両方に強い需要を見込んでおり、ランドローバーやメルセデス・ベンツGクラスといったアドベンチャーをテーマにした高級車のヒットを例に挙げた。
「実用性を重視した方向性については、欧州で間違いなく需要があると考えています。これは、人々がどのように時間を過ごしたいかという意思を示す象徴的な存在です。そして、より洗練されスポーティーなCUVに対する市場需要が極めて大きいことは明らかです」

これまでの欧州での販売は伸び悩んでいるが、ハミルトン氏はその主な理由について、直販店を段階的に展開してきたことにあると見ている。
「戦略は常に明確で、比較的小規模かつ控えめに始めるというものでした」
「エアとグラビティは当社の能力を世界に示すモデルです。コスモスのようなミドルサイズ車は、その能力をより広い大衆市場に提供することになるでしょう」
ルーシッドは3月、ドイツで欧州初のディーラーグループとの提携を発表したばかりで、英国市場でも従来のディーラー網を活用していく方針だ。ただし、欧州での生産計画はない。
設立から間もないルーシッドは、これまで何度か収益面で難局を乗り越えてきた。ハミルトン氏は、同社にはミドルサイズ車の開発を継続する資金力があり、グラビティの生産拡大も順調に進んでいると述べた。同社はEV路線を堅持し、レンジエクステンダーなどの開発は行わない方針だ。
ハミルトン氏は、「ルーシッドは化石燃料を燃焼させる技術については一切関心がありません。当社は純粋なEVメーカーです。EVがより良い製品であると信じています」と締めくくった。




















































