6月頃に国内発売、新型『レクサスES』は洗練された新時代のセダン! 後部座席でわかった商品性と走りの質感

公開 : 2026.05.28 07:45

6月頃に国内発売予定の新型『レクサスES』に、桃田健史がいち早く同乗することができました。レクサスが選んだ試乗会場は、トヨタ・テクニカルセンター下山。新型ESはこの地で徹底的に走りを極めたクルマです。

徹底的に走りを極めたクルマ

6月頃に国内発売予定の新型『レクサスES』に、いち早く同乗することができた。レクサスが選んだ試乗会場は、トヨタ・テクニカルセンター下山である。新型ESはこの地で徹底的に走りを極めたクルマだ。

まず、新型ESのスペックを見ておこう。

6月頃に国内発売予定の新型『レクサスES』。
6月頃に国内発売予定の新型『レクサスES』。    レクサス

全長5140mm、全幅1920mm、全高1555mm(BEVは1560mm)、ホイールベースは2950mmと、国内向けセダンとしてはかなりの大きさだ。先代モデルと比べても、全長で165mm、全幅で55mm、全高110mm(BEVは115mm)とそれぞれ拡大している。

ただし、試乗直前にテストコース内で見た新型ESはけっして大柄には見えないから不思議だ。また、背高なセダンという印象もなく、洗練された新しい時代のセダンという雰囲気である。

ボディサイドになる大胆なラインを描いたような造形や、ボディ全体をスピンドル形状としたことで、クルマ全体が引き締まって見える。

今回の試乗は、後席での同乗となった。これまで経験では、テストコースで後席に座る機会は滅多になかったのだが、結果的に新型ESの商品性を後席でしっかりと確認することができた。

試乗車は、FWD(前輪駆動)のBEV『ES350e』で、システム出力は165kW。このほかBEVではAWDの『ES500e』のほか、2.5L直列4気筒エンジン搭載のハイブリッド車『ES350h』(FF/AWD)が国内向けで用意されるようだ。

真の『レクサスらしさ』を実感

後席は、まさにゆとりの空間だ。ただし、先代ESやLSなどとはインテリアが醸し出す世界感がかなり違う。上質だがけっしてゴージャスではなく、すっきりとした中に奥深さがある空間だ。

ニークリアランスとヘッドクリアランスがとても大きいが、空間を持て余してしまう感じではなく、ここに身を置いていること自体がとても愉しく感じる。

先代ESやLSなどとはインテリアが醸し出す世界感がかなり違う。
先代ESやLSなどとはインテリアが醸し出す世界感がかなり違う。    レクサス

こうした車内空間の雰囲気と、新型ESの走りが見事にシンクロしている。単純に、静かとか、乗り心地が良いのではなく、クルマ全体の動きを後席にいてもドライバーと同じように感じ取れる。

よくできたクルマの操作性について、『クルマの動きの先読みがしやすい』と表現することがあるが、その感覚が後席でも分かるのだ。だから、とても安心して乗っていられ、結果的に疲れが少ないように感じる。

こうした体験を技術的に紐解けば、レクサスで初採用したマルチパスウェイプラットフォームの効果が大きい。中型FFの基本骨格であるGA-Kプラットフォームを基にHEVとBEVを共用しているが、BEVでは電池パックにより車体剛性が上がっている。

その上で、BEV専用プラットフォームである『RZ』と比べると、ES350eは走り味や乗り味で目指す方向性が少し違うように感じる。

レクサスのホームページには、新型ESが『次世代レクサスの幕開けの象徴』と記されている。今回の同乗は、まさにその言葉通りの体感であった。

記事に関わった人々

  • 執筆

    桃田健史

    Kenji Momota

    過去40数年間の飛行機移動距離はざっと世界150周。量産車の企画/開発/実験/マーケティングなど様々な実務を経験。モータースポーツ領域でもアメリカを拠点に長年活動。昔は愛車のフルサイズピックトラックで1日1600㎞移動は当たり前だったが最近は長距離だと腰が痛く……。将来は80年代に取得した双発飛行機免許使って「空飛ぶクルマ」で移動?
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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