【黒木美珠がマツダ体験会をレポート:クルマ体験編】まさかの北米向けCX-90、中国向けEZ-60まで用意 味付けの違いがくっきり

公開 : 2026.04.22 11:25

Gをつないで走る、その感覚が楽しかった

最後に体験したのが、G-bowlと呼ばれるジムカーナ形式のドライビングプログラムです。

テーマは『0.4G以下でGをつなぐ』運転。ブレーキ、ステアリング、アクセルの操作で発生する横方向・前後方向の力を滑らかにつなぎながら走るというものです。

こちらはCX-90。国内では公道を走っていないモデルを乗り比べられるなんて、普通ではできない体験です。
こちらはCX-90。国内では公道を走っていないモデルを乗り比べられるなんて、普通ではできない体験です。    黒木美珠

ジムカーナというと、メリハリのある走りとハンドリングをイメージするかと思いますが、0.4Gという縛りがあるため、スピード域はそこまで高くありません。この制限の中で速いタイムを出す、これがまたじれったくて、難しかった!

実際にやってみて分かったのですが、操作を急に切り替えるとクルマの挙動がぶつ切りになります。力の流れを感じながら、次の操作へじわっと移行していく。そのリズムがつかめてくると、クルマが安定して、荷重をコントロールしながらタイムが出てきます。『人馬一体』という言葉の意味か、と少し体で理解できかけた気がしました。

クルマと対話しながら走る感覚。『走る歓び』というマツダの言葉が、体験を通じると急に具体的な重みを持ってきます。

体験中常に感じたのは、マツダの『根底にあるのは人』という視点でした。市場ごとに異なる文化と生活を反映したクルマ、身体から逆算した設計、力の流れを感じながら走る喜び。表面のスペックだけでは見えてこない部分を、山口県まで来て、実際に乗って、初めて感じられ、得難い時間となりました。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    黒木美珠

    Miju Kuroki

    1996年生まれ、静岡県出身。自動車系YouTuberとしての活動を経て、自動車ジャーナリスト(の卵)へと転身。自身の車中泊による日本一周の経験をきっかけに、クルマを通じたライフスタイルの可能性に魅了されるようになる。現在は、輸入車デビューを目指す連載をはじめ、車中泊視点での車両レビューや、YouTubeチャンネル『AUTO SOUL JAPAN』の運営など、多角的に活動中。クルマを単なる移動手段や機械としてではなく、その背景にある開発者の想いや、クルマを取り巻く文化、そして『移動すること』そのものの価値を伝えることをモットーとしている。

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