スバル『BRZ 4WD』は量産の可能性あり? 本社で開催された異例会見の真相 ブランド戦略に大きな時代変化

公開 : 2026.04.28 07:25

走るスポーツコンセプトモデル

現状では、BRZ 4WDの量産はない。これが、今回の発表会でのスバルの見解だ。

ただし、スバルがジャパンモビリティショー2025で表明した、『安心と愉しさを愚直に突き詰め、その両端にあるパフォーマンスとアドベンチャーを際立たせ、スバルをもっと引き上げていくこと』という経営姿勢に照らし合わせれば、『BRZ 4WDは量産しない』という単純な結末にはならないはずだ。

現状ではBRZ 4WDの量産はないというのが、今回の発表会でのスバルの見解だ。
現状ではBRZ 4WDの量産はないというのが、今回の発表会でのスバルの見解だ。    桃田健史

スポーティな4WDとしては、背の低いモデルとしてジャパンモビリティショー2025で発表されたEVの『パフォーマンス-E STIコンセプト』があるが、今回のBRZ 4WDラリーマシンは、ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車を含む内燃機関車の未来像であり、EV量産車の方向性にない。

一方で、同じく昨年発表されたインプレッサ・ベースの『パフォーマンス-B STIコンセプト』は、既にスーパー耐久シリーズで参戦を始めたレース車両と、商品開発の路線で直結している。

つまり、BRZ 4WDラリーマシンの存在意義は、これらふたつのコンセプトモデルとは違うもうひとつのパフォーマンス路線と言える。ラリーマシンそのものが、実戦参加するコンセプトモデルという発想も成り立つのだ。

いずれにしてもスバルが推進する新たなるブランド戦略の中で、他のメーカーとは一線を画したスバルらしいスポーツモデルが続々と世に出てくることを期待したい。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    桃田健史

    Kenji Momota

    過去40数年間の飛行機移動距離はざっと世界150周。量産車の企画/開発/実験/マーケティングなど様々な実務を経験。モータースポーツ領域でもアメリカを拠点に長年活動。昔は愛車のフルサイズピックトラックで1日1600㎞移動は当たり前だったが最近は長距離だと腰が痛く……。将来は80年代に取得した双発飛行機免許使って「空飛ぶクルマ」で移動?
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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