三菱デリカD:5が初登場から19年を経て、過去最高の販売台数を記録 セオリーに当てはまらない魅力とは【自動車ニュースを読む】

公開 : 2026.04.28 12:05

マーケティング大成功、『デリカミニ』との相乗効果

三菱のデリカと言えば『デリカD:5』と『デリカD:2』、そして公式キャラクターの『デリ丸。』や記憶に残るCM等によるマーケティング効果もあって大ヒット中の『デリカミニ』が挙げられる。

デリカ・シリーズの人気の高さは、販売店への来場機会の創出や商談時における選択肢を増やしており、マーケティングや販売への相乗効果は大きい。例えば、デリカD:5購入で販売店へ来場した際に、展示されていたデリカミニを見て家族も購入するといったパターンである。

マーケティング効果もあって大ヒット中の『デリカミニ』が、販売店への来場機会を創出。
マーケティング効果もあって大ヒット中の『デリカミニ』が、販売店への来場機会を創出。    三菱自動車

eKを含むデリカミニの2025年度販売台数は6万4079台で、国内におよそ550店舗あるとされる三菱販売店において、一店舗当たり月に約10台に迫る売れ行きだ。これは日本のベストセラーモデルであるホンダN-BOX(同19万8893台で同およそ2060店舗)の、月に約8台さえも上回るもの。

デリカD:5の販売好調はそんなデリカミニの存在による相乗効果も大きいと考えられ、デリカは三菱を代表するブランドとして、トヨタクラウンのようなラインナップ横シリーズ展開と異なる点も実に興味深い。

新しいモデルほど売れる新車効果のセオリーがデリカD:5には良い意味で当てはまらず、本質的魅力があってユーザーが求める内容を満たしていれば、クルマは初登場から長年経っても売れることを立証したデリカD:5の存在は大きいのである。

記事に関わった人々

  • 執筆

    橋爪一仁

    Kazuhito Hashizume

    ジャーナリスト。自動車業界を経て現在はアビームコンサルティング(エグゼクティブ・フェロー)。企画業務を中心に自動車のブランド・オリジナリティ時代におけるCASE、DX×CX、セールス&マーケティング、広報、渉外、認証、R&D、工場管理、生産技術、製造等の幅広い領域を研究、アドバイザー業務を中心に活動中。特に自動車を経済と技術の側面から分析するのが専門。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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