渋滞続きの東京湾アクアライン 現実的な解決策は通行料でなく鉄道?【森口将之の『もびり亭』にようこそ 第20回】
公開 : 2026.05.13 12:05
強風時は通行止めにもなる
いずれにしても800円は千葉県側の要望なので、値上げ幅が大きいと、せっかく掴んだ客足を逃してしまいます。それに時間帯別にすれば、千葉県側で過ごす時間を伸ばし、消費を増やしてもらうというメリットもあります。
ただ、ピーク時の1600円はまだしも、閑散時を400円にするのは、やり過ぎではないでしょうか。とりわけ大型連休は、長距離ドライブに慣れていないドライバーが多いので、そういう人たちが深夜という、いつもは寝ている時間帯に運転するのは危険だと感じています。

もうひとつ気になるのは、アクアラインを使って千葉県に出かける人は増えても、移住する人はそれほど増えていないことです。
千葉県の統計では、人口増加数がトップなのはつくばエクスプレスが走る流山市で、アクアラインが乗り入れる木更津市、近隣の袖ケ浦市も増えてはいますが上位ではなく、逆に周辺の君津市や富津市が、減少数が多い自治体ベスト5に入る年もあります。
アクアラインは渋滞続きで時間が読みにくいうえに、強風時には通行止めにもなります。大型連休中も、5月4日は半日以上通れなくなっていました。そういう道路をインフラとして信頼しきるのは、難しいということではないでしょうか。
こうした状況を考えると、アクアラインに並行して鉄道を走らせるのが、現実的な解決策ではないかという気がします。アクアラインはトンネル、橋ともに、6車線に増やせる構造になっているとのこと。強風時は鉄道も運転見合わせになりそうですが、平常時は時間に正確で大量輸送が可能なメリットを活かせそうです。

