驚愕のツインエンジン シトロエン2CV サハラ(1) オフローダーと呼べる走破性 現存100台以下の希少モデルをテスト

公開 : 2026.05.30 17:45

路面を掴む細いタイヤで45%の斜面を登れる

一方で、エンジンが1基多いことで車重は240kg重く、735kg。通常の2CVの5割増しといえ、加速は依然としておっとり。最高速度は99km/hと、100km/hを僅かに切る。大人4名を乗せて45%の斜面を登れると、当時のシトロエンは主張したが。

ツインエンジン版の残存数は、現在は100台以下と考えられており、最近めっきり見かけなくなった2CVの中でも超希少。これは博物館コンディションだから、オフロードでの試走は控えたものの、路面を問わずトルクは確実に太い。

シトロエン2CV サハラ/4x4(1960~1967年/英国仕様)
シトロエン2CV サハラ/4x4(1960~1967年/英国仕様)    マックス・エドレストン(Max Edleston)

急な坂へ向かうと、幅が150と細いタイヤがしっかり路面を掴み、そろそろ登っていく。このタイヤは、シトロエンDS 19から流用されたもので、通常の2CVより太い。指定の空気圧は9.5psiと低く、砂地でのトラクションが意識されている。

前後へトルクを割り振るセンターデフは備わらないが、軽快さは通常の2CVへ劣る。ステアリングは明らかに重く、追加されたエンジンがリアタイヤを路面へ押し付ける。

この続きは、シトロエン2CV サハラ(2)にて。

記事に関わった人々

  • チャーリー・カルダーウッド

    Charlie Calderwood

    英国編集部ライター
  • マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

シトロエン2CV サハラの前後関係

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