ブリヂストン発祥の地は福岡県久留米市 70周年を迎えた『石橋文化センター』とは【バラの庭園や美術館も】
公開 : 2026.05.25 17:05
開館10周年記念事業を展開中の久留米市美術館
久留米市美術館は、1956年の石橋文化センター開園と同時に『石橋美術館』として、同センターの中心施設として開館。2016年、その運営を石橋財団から久留米市が引き継ぎ、久留米市美術館となり、同時に美術館別館が石橋正二郎記念館となった。
当美術館では、基本的には近代以降、すぐれた洋画家たちを輩出してきた久留米の歴史、ひいては九州全域にも目を向け、久留米ゆかりの作家を核とした九州洋画の体系的コレクションを形成している。

取材時は、開館10周年を記念して、かつてのブリヂストン美術館から新たにアーティゾン美術館(東京都中央区)として活動する石橋財団コレクションの『いま』を伝える名品が展示されていた。
美術の教科書でもお馴染みの『海の幸(画・青木繁)』をはじめ、抽象絵画や印象派から現代作品まで、アーティゾン美術館のコレクションがまとまって貸し出されるのは今回が初めてのこと。これも石橋美術館を前身とする久留米市美術館だからこそ実現したのだろう。
アーティゾン美術館コレクションの展示は5月24日までだが、以降もさまざまな展示企画が予定されている。
最近の美術館とは異なり、展示室がひとつひとつ小ぶりな造りなのも久留米市美術館の特徴のひとつ。落ちついた空間で作品をじっくりと観たい、という人には最適な美術館だ。
ブリヂストンのマザープラント、久留米工場
石橋文化センターからクルマで15分ほど、筑後川沿いの久留米市の城下町跡に建てられたのが、ブリヂストンのマザープラントである久留米工場だ。
久留米工場は1934年3月に本格稼働を開始した。敷地面積は、43万平方メートル。現在は小型トラック用のラジアルタイヤや航空機用、モータースポーツ用のタイヤなどを生産している。

残念ながら工場は撮影禁止で内部は見学デッキから遠目に見ただけだったが、展示エリアを見学できた。ここには、石橋正二郎氏の歩みからブリヂストンの歴史、久留米工場で製造されているタイヤなど、さまざまなコンテンツが展示されている。また、当時の社長室にも入ることができた。
1931年創業当時のタイヤは木製ホイールに装着されていたが、これは戦後、自動車から外されたタイヤを大八車などに転用したためと推測されている。
また、航空機用タイヤは、最上級の天然ゴムが用いられている。これは離着陸時の摩擦だけでなく、気圧や温度変化の激しい環境に対応させるためだという。
久留米工場の展示は、あらためてタイヤについて勉強する機会を与えてくれた、なかなか有意義なものだった。
今回は取材時間の都合で短時間の駆け足見学だったが、いずれの施設もあらためて訪れて、しっかりと観て、学んでみたいと思わせてくれた。




















































