BMW『1シリーズ』に後輪駆動復活? 次期型EV『i1』でリアモーター搭載 デザイン言語はノイエ・クラッセ採用

公開 : 2026.05.20 07:25

3ドアモデル復活の可能性も

2020年に3代目が登場して以来、1シリーズは5ドアモデルのみの構成となっているが、開発責任者のヨアヒム・ポスト氏は、新しいプラットフォームへの移行により3ドアモデルの復活の可能性があると示唆した。ただし、それは拡張性が高いEV専用のGen6プラットフォームを採用するEVモデルに限られる。

ポスト氏は、「サイズやプロポーションが異なっても、かつてほど大きな問題ではなくなります。(このプラットフォームなら)2ドアでも3ドアでも作れます。バッテリー車にとって、それは問題ではありません」と述べている。

BMW iX3のインテリア
BMW iX3のインテリア    AUTOCAR

インテリアも大幅に変更され、『iX3』やi3、そして最近改良を受けた『i7』および『7シリーズ』のデザインを反映させる。

ポスト氏は、17.9インチのセンタータッチスクリーンと、長さ43.3インチの「パノラミックiドライブ」を備えたノイエ・クラッセのキャビンは、高い柔軟性を確保するよう設計されているとして、「あらゆるモデルに容易に適用できます」と述べた。

幅広いパワートレイン設定

次期型1シリーズのEVモデル『i1』(仮称)はEV専用プラットフォームを採用するが、内燃機関搭載モデルは現行世代と同じCLARプラットフォームを引き続き使用する。

これにより、両モデルには明確な違いが生まれる。EV専用プラットフォームは後輪駆動寄りの構造であるのに対し、現行の内燃機関プラットフォームは前輪駆動だからだ。

現行型1シリーズのエンジン
現行型1シリーズのエンジン    AUTOCAR

内燃機関搭載モデルには、現行モデルと同じ1.5L直列3気筒ガソリンエンジンと2.0L直列4気筒ガソリンエンジンに加え、プラグインハイブリッド車(PHEV)が用意される見込みだ。

PHEVパワートレインは、現行3シリーズと同じ構成になる可能性が高い。2.0Lエンジンに電気モーターと19.5kWhのバッテリーを組み合わせ、約100kmのゼロ・エミッション走行距離を実現するものだ。

高性能デュアルモーターにも期待

EVモデルは、新型i3とほぼすべての基本構造を共有する見込みだが、現行と同程度の価格帯に収めるため、スペックは抑えられることになる。

リアに電気モーターを1基搭載し、最も高性能な仕様では最高出力326psに達すると予想される。プラットフォームはデュアルモーター構成にも対応していることから、将来的により高性能なMバージョンも登場する可能性がある。実現すれば、その合計出力は約470ps(i3 50 xドライブと同等)と、歴代1シリーズで最もパワフルなモデルとなるかもしれない。

現行型1シリーズ
現行型1シリーズ    AUTOCAR

だたし、航続距離はi3の900kmには及ばない。ポスト氏によると、その主な理由は、i3で採用されている108kWhのニッケル・マンガン・コバルト(NMC)バッテリーよりも小型のバッテリーを使用するためだという。

また、次期型1シリーズには、最新のADAS技術とBMWの新しいAI「スーパーブレイン」が搭載されるという。

ポスト氏は、「技術のオープン性とは、お客様がパワートレインを選択できることを意味しますが、今後2年間のすべてのモデルに最新技術が搭載されるということでもあります。それが真の選択肢です。新しい(EVの)世界でも、従来(ICE)の世界でも、BMWはパワートレインに関係なく、すべてのドライバーを次のレベルの技術へと導くという理念を持っています」と語った。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ウィル・リメル

    Will Rimell

    役職:ニュース編集者
    ニュース編集者としての主な業務は、AUTOCARのニュースの方向性を決定すること、業界トップへのインタビュー、新車発表会の取材、独占情報の発掘など。人と話したり質問したりするのが大好きで、それが大きなニュースにつながることも多い。これまで運転した中で最高のクルマは、アルピーヌA110。軽快な動きと4気筒とは思えないサウンドが素晴らしい。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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