熟成のボルボを実感 スタイリッシュすぎるステーションワゴン『V60』の話(後編)【日本版編集長コラム#86】

公開 : 2026.06.14 12:05

2台の『熟成ボルボ』を通じて

XC60V60という2台の『熟成ボルボ』を通じて改めて感じたのは、新しいことが必ずしも『是』ではないことだ。

もちろんデビューから8年が経過しても、現代で不便に感じさせないアップデートをしっかり行ってきたことは見逃せない。また、最終仕様『クラシック』で完成形に達するような熟成を続けてきたボルボだからこそ、強く感じさせることだろう。

2台の『熟成ボルボ』を通じて感じたのは、新しいことが必ずしも『是』ではないこと。
2台の『熟成ボルボ』を通じて感じたのは、新しいことが必ずしも『是』ではないこと。    平井大介

その一方で、以前たっぷり取材したコンパクトEV『EX30』で感じたのは、一歩先に行く先進性だった。スタート/ストップボタンのないインターフェイスを一度体験すると、ボタンのあるEVが旧く感じるほど。

その中間にあるのが今回取材したプラグインハイブリッドたちで、ライフスタイルに合致できれば、熟成したボルボ感と現代性を同時に得られることがよくわかった。

『過去』から積み重ねてきた熟成、『現代』へのアジャスト、そしてブレずに『未来』を見据えていること。ボルボに感じるのは、企業としての一貫性だ。そこには全部理由があるのだろうと、納得することが多い。

もちろん想定外のこともあるだろうし、『電動化の踊り場』、『トランプ関税』、『欧州市場の冷え込み』といった大きな課題や壁はある。しかし、身の丈を理解して地に足がついている……ように見えるボルボは、今後も生き残っていくように感じた。

……というわけで、XC60、V60と続いたボルボ話。実はもう1回だけ続きます。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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