自動車の「プラットフォーム」って一体何?(前編) 仕組みや共有のメリットとは よく聞かれる用語解説

公開 : 2026.06.16 17:05

柔軟性の高い「モジュール式」も

それ以来、特にここ10年間で、プラットフォームは著しく高度化してきた。フォルクスワーゲンが『モジュラー・トランスバース・マトリックス(MQB)』を導入してからすでに10年以上が経過している。

「モジュラー(モジュール式)」も最近頻繁に使われる言葉だが、こちらは「プラットフォーム」や「アーキテクチャー」よりも理解しやすいだろう。モジュラープラットフォームを基盤とすれば、互換性のある基本コンポーネントを変えることでボディサイズを変更できる。

フォルクスワーゲンのMQBプラットフォーム
フォルクスワーゲンのMQBプラットフォーム

例えば、ホイールベースを延長するための長いセンターセクションや、ハイブリッドバッテリーを搭載するためのリアフロアなどがそれにあたる。その意味では、まるで子供のおもちゃの組み立てキットのように、モジュラープラットフォームというツールボックスから代替となる主要コンポーネントを選択することで、さまざまなモデルを構築することができるのだ。

ただし、限界もある。センターセクションやリアセクションの寸法は変更できるものの、MQBの場合、アクセルペダルからフロントアクスルラインまでの距離などが制約される。これは、ガソリン、ディーゼル、ハイブリッドなど、一連のパワートレインに対応するためである。

(翻訳者注釈:この記事は「後編」へ続きます。)

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェシ・クロス

    Jesse Crosse

    役職:技術編集者
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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