より逞しく力強く! 新型『トヨタRAV4』のアウトドア志向を高めたモデル『アドベンチャー』 気になるライバルの動向

公開 : 2026.06.23 11:45

乗り味はトヨタのハイブリッド車に共通

リアシートは十分に広く、ヘッド&フットスペースもたっぷり。ワイドな車幅ゆえ、おとな3人乗車でも中央の人はさほど苦にはならないだろう。クラストップレベルを誇る広いラゲッジルームを活用すれば、おとな4人の泊まりがけアウトドアレジャーにもしっかり対応してくれる。

短時間、首都高速を含む市街地で試乗してみたが、乗り味はトヨタのハイブリッド車に共通のもの。つまり、モーターでスッと発進して、必要があればエンジンがフォローする。その繋がりは極めてスムーズだ。

乗り味はトヨタのハイブリッド車に共通のものだった。
乗り味はトヨタのハイブリッド車に共通のものだった。    山本佳吾

モーター走行は静かで、エンジンがかかっても必要以上に回転数を上げることはない。トヨタセーフティセンスの出来は良く、レーダークルーズコントロールの加減速もスムーズで、きわめて快適なセーフティドライブが楽しめた。

1台で全てをまかなえる最大公約数的なクルマ

今や、国産ミドルサイズSUV市場は群雄割拠だ。このトヨタRAV4ハリアーを始め、日産エクストレイルホンダCR-VマツダCX-5、そしてスバルフォレスターと、ライバルがひしめく。

家族構成や予算などにもよるが、1台で全てをまかなえる最大公約数的なクルマを選ぶと、このミドルサイズSUVあたりになるのかもしれない。

取材車は、2.5L直列4気筒エンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドを搭載。
取材車は、2.5L直列4気筒エンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドを搭載。    山本佳吾

車両価格も300万円台前半から600万円近くまでレンジは広い。今どき日本車、輸入車を問わず、買って損をするようなヒドいクルマはなく、安全&快適装備にも大きな差はない。そこで気になるのは、パワートレーンやモデルチェンジ時期だ。

気になるライバルのパワートレーンやモデルチェンジ時期

RAV4やハリアーにはPHEVもあるが、ハリアーはモデル末期。エクストレイルは日産得意のe-POWERだが、これもモデル末期で近く登場予定の新型がチラ見せされている。

デビュー間もないCR-Vはe:HEVのみの設定だが、車両価格は少し高め。同じく発表されたばかりのCX-5は逆に車両価格は抑えめだが、先代で人気だったディーゼルはなくハイブリッド登場もまだ先の予定。フォレスターは独特のボクサーエンジンにハイブリッド車も設定するが、FFモデルはなく燃費性能が今ひとつだ。

安全&快適装備に不満はなく、ハイブリッドならではの走りが快適だ。
安全&快適装備に不満はなく、ハイブリッドならではの走りが快適だ。    山本佳吾

こうなってくると予算や使い方はあれど、やはり自分の一番好きなスタイル(デザイン)のクルマを選ぶべきだろう。『デザインに良い、悪いはない。好きか、嫌いかだけだ』とは言い古された言葉だが、まさにそのとおり。しかも最近のクルマは、写真や動画で見るのと実車では印象が異なるものが多い。

安全&快適装備に不満はなく、ハイブリッドならではの走りが快適な新型RAV4は、スタイルが気に入って予算的に問題ないなら、ミドルサイズSUVとしてオススメできる1台といえるだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 撮影

    山本佳吾

    Keigo Yamamoto

    1975年大阪生まれ。阪神タイガースと鉄道とラリーが大好物。ちょっとだけ長い大学生活を経てフリーターに。日本初開催のWRC観戦をきっかけにカメラマンとなる。ここ数年はERCや欧州の国内選手権にまで手を出してしまい収拾がつかない模様。ラリー取材ついでの海外乗り鉄旅がもっぱらの楽しみ。格安航空券を見つけることが得意だが飛行機は苦手。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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