クラシック・ポルシェ911のエンジンを最大1万2000rpmのモンスターへ 4バルブに改造する英国製キット

公開 : 2026.07.01 07:05

混合気の流量は40%増

非常に大雑把に言えば、バルブは棒の先に板が付いたような形状をしている。カムシャフトによってバルブが開くと、シリンダーヘッド内のシートから持ち上がり、吸気ポートを開放させる。その際、バルブの周囲には「カーテンエリア」と呼ばれる筒状の領域が形成され、この大きさは「バルブ開口面積」として、シリンダー内に取り込める空気と燃料の量に大きく影響する。

吸気バルブが2個あれば、そのカーテンエリアの合計は、基本的にはバルブ1個の場合よりも大きくなる。これにより、エンジン内により多くの燃料と空気の混合気が取り込まれる。その結果、993型のシリンダーへのピーク流量は、オリジナルの2バルブ仕様に比べて40%増加する。

ポルシェ911(993型)
ポルシェ911(993型)

また、小型かつ軽量なバルブとスプリングを採用することで、高回転域での慣性モーメントを低減できる。スウィンドン・パワートレイン社のキットは、超軽量のチタン製バルブを使用することでこのメリットをさらに高め、安全に高回転を達成している。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェシ・クロス

    Jesse Crosse

    役職:技術編集者
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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