ビジネスモデルを変える革命が進行中 フォード:モータースポーツ賞(後編) #AUTOCARアワード2026

公開 : 2026.07.07 17:10

モータースポーツはもう「おまけ」ではない

また、フォードのような企業が「中国スピード」で行動する上でも、変化の速いモータースポーツ業界での経験が役立てられている。

「かつては、モータースポーツの方がわたし達の業界よりもはるかにペースが速いと感じていましたが、今では中国がすべてを加速させ、わたし達も皆、モータースポーツ並みのスピードで働かなければならなくなりました」

オフロード走破性を強化したフォード・レンジャー・ラプター
オフロード走破性を強化したフォード・レンジャー・ラプター

「これは今や当たり前のことです。しかし、長年にわたりモータースポーツは『おまけ』のような存在でした。コアとなる事業に統合されておらず、別の部門の人たちが担当していたのです。わたし達はもはやそのような見方をしていません。この革命がビジネスモデルを変えつつあるのです」

こうした考え方は実際、モータースポーツを持続可能なビジネスへと変えつつ、その情熱を会社全体に浸透させている。

ラッシュブルック氏は、「わたし達は草の根レベルからF1に至るまで、モータースポーツのあらゆる分野に関わりたいと考えています。わたし達が参加していないシリーズはほとんどありません。参加する理由はそれぞれ異なりますが、常に正当な理由に基づいています。これは、かつてヘンリー・フォードが掲げたものと同じ理念の上に、非常にうまく機能しています」と語った。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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