アウトバックがEVに? スバル「トレイルシーカー」発表 シャシーはソルテラと共有 総合380ps

公開 : 2025.04.17 13:55  更新 : 2025.04.17 15:47

プラットフォームをソルテラと共有する新型EV、スバル「トレイルシーカー」 2モーターで総合380ps 74kWhバッテリーで航続418km 本気の四輪駆動に広い車内 販売は2026年から

プラットフォームはソルテラと共有 総合380ps

オフロード性能を重視したバッテリーEVのステーションワゴン、スバル・トレイルシーカーが発表された。電動版アウトバック、と表現できるかもしれない。

スバルとしてはトヨタbZ4Xの兄弟モデル、ソルテラに続くバッテリーEVとなり、独自モデルとしては初となる。プラットフォームはソルテラと共有し、四輪駆動。211mmの最低地上高も同値だ。

スバル・トレイルシーカー(海外仕様)
スバル・トレイルシーカー(海外仕様)

トヨタで製造されるソルテラに対し、トレイルシーカーはスバルの工場で製造されると、同社でバッテリーEVのプロダクトマネージャーを務める井上氏は説明する。約70%の部品が、スバル製になるという。

203psの駆動用モーターを、前後に搭載。システム総合で380psを発揮し、0-100km/h加速は4.4秒で処理する。

ソルテラでは、フロント側よりリア側のモーターの方がパワーは小さいものの、四輪駆動の性能を最適化するため、同出力にしたという。雪道などに対応する複数の駆動モードと、ヒルディセント・システムが実装される。

航続距離は418km ソルテラより僅かに広い車内

駆動用バッテリーは、容量74kWhのリチウムイオン。航続距離は、アメリカのEPA値で418kmが主張される。急速充電は最大150kWまでで、0-80%の回復を35分以下でまかなえる。

車内空間は、ソルテラより僅かに広く、アウトバックと同等とうたわれる。ダッシュボード中央には、14.0インチのインフォテインメント用タッチモニター。メーターパネルも、独立したモニター式になる。

スバル・トレイルシーカー(海外仕様)
スバル・トレイルシーカー(海外仕様)

販売は2026年に北米からスタートするが、スバルにとって欧州でも重要なラインナップの1つになることは間違いない。販売価格は未定。ソルテラの上位モデルに位置付けられる可能性が高い。

詳細が明らかではないものの、2025年のニューヨークモーターショーで、今後更に2台のバッテリーEVを発売する計画をスバルは伝えた。トヨタとバッテリーEV開発の提携を組む同社だが、2028年以降は独自開発を進めるともしている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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