BMW i3と高次元の戦い メルセデス・ベンツ Cクラス・エレクトリック 史上最高の電動サルーン誕生へ、辿り着いた「最適解」

公開 : 2026.07.22 18:05

本気ならV8エンジンのAMG C 63へ迫る加速

Cクラス・エレクトリックの発進は、静かで滑らか。気持ちを刺激するような、演出はない。試乗車は「400」が振られる仕様で、最高出力は489ps。本気を出せば、V8エンジンのAMG C 63へ迫る加速を披露するが、気張らなければ印象的なほどたおやかだ。

滑らかなホイールさばきで、路面を流れるように進む仕草は、紛れもなく高級。マンホールの蓋を通過しても、僅かな突き上げ感はあるものの、殆どは巧妙に均される。速度域の上昇とともに、スムーズさは増していく。

メルセデス・ベンツ Cクラス・エレクトリック(欧州仕様)
メルセデス・ベンツ Cクラス・エレクトリック(欧州仕様)

ドライブモードは複数あり、コンフォート・モードでは落ち着いた乗り心地で極めて快適。スポーツ・モードではサスペンションが引き締まり、ステアリングの反応は上半身が揺さぶられるほど鋭くなる。交差点では、後輪操舵システムの機能も実感できる。

同社史上最高の電動サルーンの予感

コンフォート・モードで郊外まで足を伸ばせば、洗練度の高さが最大の強みだろうと思えてくる。流れに合わせている限り、タイヤのロードノイズはほぼ聞こえず、100km/hに届いても静かな会話を続けていられる。

今回はまだ、ステアリングホイールを握れていない。それでも、助手席からの印象の限り、最新のi3と相当に高次元な競争を繰り広げるであろうことは、充分に予想できた。メルセデス・ベンツもまた、同社史上最高の電動サルーンを完成させたようだ。

メルセデス・ベンツ Cクラス・エレクトリック(欧州仕様)
メルセデス・ベンツ Cクラス・エレクトリック(欧州仕様)

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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