ピアニスト長谷川琴美が聴いた、マセラティの美しい走り(後編)グランカブリオは、ベルカントだった
公開 : 2026.08.12 11:50
音楽家の眼から見たグランカブリオとは
クルマを語る記事では、スペックや最高出力、0-100km/h加速といった内容が話題になることが多い。もちろん、それらはクルマを知るうえで欠かせない数字だ。けれど、音楽家としてステアリングを握ると、また違った表情が現れる。
どんなテンポで走り、どんな『音』を持ち、どんな余韻を残すのか。

そんなことを考えながら、私は日々クルマを運転している。
グランカブリオは、私にとって、速さよりも美しさを語りたくなる一台だった。
フェラーリがロッシーニなら、マセラティはベッリーニ。そしてグランカブリオは、どこまでも優雅に歌い続けるベルカントだった。
次に乗るときは、ソナス ファベールのスピーカーでベッリーニのアリアを流してみたい。このクルマならきっと、走ることさえ歌に変えてしまう。
【KOTOMI(長谷川琴美)】
ピアニスト・作編曲家。ミス・ワールド・ジャパン2017日本大会タレント賞受賞。武蔵野音楽大学大学院音楽研究科博士前期課程ピアノ専攻修了。
2025年、自身初のオリジナルアルバム『Chasing Echoes』をリリース。自作曲をはじめ、バッハのアレンジやジャズにも取り組み、マスタリングには、『SHOGUN-将軍-』でエミー賞受賞歴を持つ赤工隆氏を迎えた。
『車×音楽で人生を豊かに』をテーマに、演奏や作編曲など幅広く活動している。


















