欧州ホンダが不振を挽回するための「持続可能かつ健全な方法」とは 新型『スーパーワン』は大好評 技術力を前面に打ち出す
公開 : 2026.07.28 07:05
スーパーワンが担う役割とは
この文脈において、デ・イェーガー氏は、ホンダの欧州事業が競合他社よりも「規模が小さいことは幸運」だと説明した。
「主流モデルの激戦区に参入すれば、非常に厳しい戦いになります。多くのメーカーがそうであるように」

デ・イェーガー氏は、『シビック』や『CR-V』、『HR-V(日本名:ヴェゼル)』などを展開している競争の激しい欧州Cセグメントから撤退するとは明言しなかったが、「わたし達にとって重要なのは、製品の独自性(USP)と、それをお客様にどう伝えるかです」と述べた。
新規参入メーカーが欧州市場で台頭し、既存ブランドからシェアを奪っている中、この点が特に重要になるという。
「中国の競合他社との競争が非常に激しいことは認めざるを得ず、わたし達も適応しなければなりません。しかし同時に、お客様が求める製品を提供しなければなりません」
デ・イェーガー氏によると、ホンダはすでに「非常に高い」顧客維持率を誇っているため、スーパーNの役割は主に新規顧客の獲得、すなわち「若者にホンダの理念を知ってもらうためのエントリーモデル」であるという。
ホンダならではの「強み」を活かす
デ・イェーガー氏はまた、ホンダは二輪車、電動工具、園芸機器、船舶用エンジンなどを生産するグローバル企業であり、四輪車がその一翼を担っているという点で、「少し異色」であると強調した。クルマ以外の分野でも成功を収め、広く認知されており、「こうしたお客様を四輪車事業へ、あるいはその逆へと誘導する」ことができるということだ。
実際、ホンダの欧州における四輪車事業は、同地域で年間45万台を売り上げる二輪車事業に比べれば、販売台数的には比較的小規模だ。

「つまり、リーチ可能な顧客層という観点では、当社のビジネスはまったく異なるものです」とデ・イェーガー氏は述べた。
同氏は、必ずしも『CBR 1000 RRファイアブレード』のオーナーをCR-Vへと誘導するという意味ではないとしつつも、四輪車市場において「ブランドイメージをさらに強化できる好機」であると述べた。
「二輪車における当社のブランドイメージは非常に強力で、船外機やパワープロダクツではさらに強い。しかし四輪車に関しては、ホンダが何を体現しているかを人々に理解してもらいたいというのがわたし達の目標です」
独自性を強調するホンダの姿勢が、トヨタの豊田章男会長が掲げる「もう退屈なクルマは作らない」というスローガンに共鳴するものなのかというメディアの問いに対し、デ・イェーガー氏は次のように答えた。
「そうです。確かに当社のようなメーカーにとって、主流市場は極めて競争の激しい環境です。だからこそ、市場への参入機会を見極め、ホンダの付加価値に共感するお客様に真に焦点を当てていく必要があるのです」

































