マクラーレンP1を凌駕するパワーウエイトレシオ ドンカーブート P24 RS(1) ロータス・セブンの面影なし V6ツインターボはフォードGT譲り

公開 : 2026.08.11 17:45

3.5L V6パラレルツインターボはフォードGT譲り

車重は30kgほど増えたが、理由はアウディ由来の2.5L 5気筒ターボから、フォードGT譲りの3.5L V6パラレルツインターボへエンジンが変更されたから。ターボチャージャーは、F1サプライヤー、ファン・デル・リー社製だという。

最高出力は、F22の500psから、600psへ上昇。エイリアンのような出で立ちのフロントノーズへ、V8エンジンは完全に左右対称に搭載されている。その結果、ステアリングラックを組む位置に自由度が生まれ、右ハンドル車の生産も可能になった。

ドンカーブート P24 RS(欧州仕様)
ドンカーブート P24 RS(欧州仕様)

一方、アナログでトラッドな技術も好むドンカーブートらしく、トランスミッションはトレメク社製5速マニュアル。リミテッドスリップ・デフも、機械式のトルク感応型が組まれる。技術者は、スタビリティ・コントロールの必要性を認めるが、備わらない。

パワーウエイトレシオは、実に715ps/t。マクラーレンP1を凌駕する。

ABSにパワステ、エアコンもオプション

ABSと電動パワーステアリングは、オプション。試乗車には、後者のみ実装されていた。2026年の夏は、英国もうんざりするほど暑い。ところがエアコンも、通常は軽量化で省かれている。だからか、タルガトップのルーフパネルは外されていた。

サスペンションはセミアクティブで、油圧で車高は35mm変えられる。ダンパーは6段階の可変式で、アンチロールバーを不要とするほどボディロールを打ち消すそうだ。

ドンカーブート P24 RS(欧州仕様)
ドンカーブート P24 RS(欧州仕様)

フロントのディフューザーとリアのウイングは、トラックエアロ・キットを選んだ時のアイテム。249km/hでの走行時に、90kgのダウンフォースを生成するという。

気になる走りの印象とスペックは、ドンカーブート P24 RS(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

ドンカーブート P24 RSの前後関係

前後関係をもっとみる

おすすめ記事

 

Google検索で『AUTOCAR JAPAN』の記事を見つけやすくする方法

人気記事