2026年欧州版 最も注目すべきスーパーカー 10選(前編) 美観と性能を極めた憧れの対象 ベストはやはりポルシェ

公開 : 2026.08.24 11:45

4. フェラーリ296 GTB

デザイン:9点 インテリア:8点 パフォーマンス:10点 乗り心地&ハンドリング:10点 コスト:8点
長所:電動化されたV6エンジンには欠点がほとんどない 気持ちを掻き立てるハンドリング 長距離走行でも快適
短所:ミドシップ・フェラーリのエントリーモデルとしては高価 コックピットのレイアウトが精彩を欠いている インフォテインメントの操作性には改善の余地あり
最大の特徴:長距離ドライブにも適している

多くのフェラーリファンは、跳ね馬のエンブレムを掲げる最後の純ガソリン・ミドシップ車であるF8トリブートの生産終了を惜しんでいた。そして、少なくない人が、新型のプラグインハイブリッド車は先代モデルの魂を失った影のような存在になるだろうと考えていた。

4. フェラーリ296 GTB
4. フェラーリ296 GTB

「穏やかで順応性が高く、かつ猛烈な速さと表現力を兼ね備えた296 GTBのドライビングは圧巻だ。そしてV6エンジンのサウンドは息をのむほど素晴らしい」
――リチャード・レーン(ロードテスト副編集長)

彼らの予想は外れた。フェラーリ296 GTBは驚くほど見事に仕上げられた、完成度の高い1台である。心臓部には新型のツインターボチャージャー付き3.0L V6エンジンが搭載されており、166psの電気モーターと組み合わさることで、合計出力830psを発生する。これでも、フェラーリのいわゆる「ミドルクラス」に位置するというのだから驚きだ。

296 GTBのパフォーマンスは容赦なく、野性的で、センセーショナルだ。さらに、電気のみで25km走行可能(公称値)とされている。

さらに驚くべきは、これほどのパワーとパフォーマンスの可能性を秘めたクルマでありながら、かなり親しみやすく、魅力的にまとめられていることだ。

296 GTBは驚異的なスーパーカーであり、電動化が進んでも、必ずしもドライバーの喜びが損なわれるわけではないことを示している。

5. ランボルギーニテメラリオ

デザイン:7点 インテリア:8点 パフォーマンス:9点 乗り心地&ハンドリング:8点 コスト:6点
長所:スピードもハンドリングの楽しさもレヴエルトに決して劣らない 限界域での楽しさは、間違いなく先代モデルを上回る インテリアの質感はミドシップのライバル車よりも優れている
短所:新型V8エンジンは、先代のV10エンジンには及ばない オプションを追加するとかなり高額になる 「水で薄めたレヴエルト」のような外観には独自性が欠ける
最大の特徴:情熱的なハイブリッドのパフォーマンス

このランボルギーニのエントリーモデルは、サンタアガタの技術者による驚異的な成果としか言いようがない。

5. ランボルギーニ・テメラリオ
5. ランボルギーニ・テメラリオ

「このエンジンは限界まで回したくなる。最後の1000rpmほどは、純粋に花火のような迫力を味わえる」
――リチャード・レーン(ロードテスト副編集長)

先代モデルであるウラカンのV10エンジンから、プラグインハイブリッドへと切り替え、レヴエルトと足並みを揃えた。ツインターボチャージャー付きV8エンジンと3基の電気モーターを組み合わせることで、920psという驚異的な出力を生み出す。これはフェラーリ296 GTBよりも90ps高い数値だ。

そのため、0-97km/h加速はわずか2.48秒と、レヴエルトと同等のタイムを誇る。また、0-300km/h加速は19.5秒で、これは296 GTBとまったく同じだ。そして、エンジンは1万rpmまで回る。

サーキットでは驚くほど機敏で走りが楽しいが、1905kgという車両重量がその性能をやや妨げている。とはいえ、先代モデルよりもインテリアのエルゴノミクスに優れており、より高級感がある。ハイブリッド・スーパーカーというジャンルを新たな高みへと押し上げていると言えるだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    役職:常勤ライター
    クルマだけでなく、英国のローカルニュースとスポーツ報道にも精通し、これまで出版物、ラジオ、テレビなど、さまざまなコンテンツ制作に携わってきた。フォルクスワーゲン・グループの小売業者向けニュースウェブサイトの編集者を務めた後、2021年にAUTOCARに移籍。現在はその幅広い経験と知識を活かし、主にニュース執筆やSNSの運営を担当している。これまで運転した中で最高のクルマは、トヨタGRヤリス。一番のお気に入りだ。
  • 執筆

    マレー・スカリオン

    Murray Scullion

    役職:デジタル編集者
    10年以上ジャーナリストとして活動し、雑誌、新聞、ウェブサイトに寄稿してきた。現在はオンライン版AUTOCARの編集者を務めている。オースチンやフェラーリなど、1万円から1億円まで多数のクルマをレビューしてきた。F1のスター選手へのインタビュー経験もある。これまで運転した中で最高のクルマは、学生時代に買った初代マツダMX-5(ロードスター)。巨大なジャガーXJ220も大好き。
  • 執筆

    サム・フィリップス

    Sam Phillips

    役職:常勤ライター
    AUTOCARに加わる以前は、クルマからボート、さらにはトラックまで、EVのあらゆる側面をカバーする姉妹誌で働いていた。現在はAUTOCARのライターとして、トップ10ランキングや定番コンテンツの更新、試乗記や中古車レビューの執筆を担当している。最新の電動モビリティ、クラシックカー、モータースポーツなど、守備範囲は広い。これまで運転した中で最高のクルマは、1990年式のローバー・ミニ・クーパーRSP。何よりも音が最高。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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