最高出力1065psに最高速345km/h! ランボルギーニ・レヴエルトに最強モデル『SV』登場 限定1963台は既に完売か【スーパーカー超王が解説】

公開 : 2026.08.15 07:25

優秀なエアロダイナミクスを実現するボディデザイン

それはよりダイナミックに、そして優秀なエアロダイナミクスを実現するに至ったボディデザインからも明らかだ。

さらに大きなダウンフォースを得るため、フロントスプリッターやアンダーカウルデザインは一新され、同時にパワーユニットの冷却効率も大幅に向上した。さらに注目されるのは、ランボルギーニがこのレヴエルトSVにおいてダウンフォースの前後バランスを見直していること。それはコーナリング性能の向上に確実に貢献している。

ダウンフォースはレヴエルトから80%プラス。空力効率も60%改善された。
ダウンフォースはレヴエルトから80%プラス。空力効率も60%改善された。    ランボルギーニ

参考までにレヴエルトSVが車体全体で発生させるダウンフォース量の最大値は、スタンダードなレヴエルト比で80%のプラス。同時に空力効率も60%改善されている。

ミドシップに搭載されるエンジンは、6498ccの排気量を持つV型12気筒DOHC自然吸気で、最高出力の825psはこれまでのレヴエルトから変化はない。このエンジンを核に、それに組み合わされる8速DCTに1基、フロントアクスルに2基のエレクトリックモーターを搭載し、PHEV(ランボルギーニはそれをHPEVと称する)のシステムを成立させている。

大きな変化があったのは、このエレクトリックモーターのパフォーマンスと、それに電力を供給するためのリチウムイオンバッテリーの仕様だ。

レヴエルトのエレクトリックモーターは合計で190psを発揮していたが、レヴエルトSVでは295psまで強化されている。一方のリチウムイオンバッテリーは、搭載容量が3.8kWhから7.3kWhへと増加した。

レヴエルト比で最高出力50psのエクストラ

ランボルギーニによればこのレヴエルトSV用のリチウムイオンバッテリーは、レヴエルト比で最大で4倍もの性能安定性を持ち、いかに過酷な走行環境下においてもエレクトリックモーターの安定した出力特性を実現するという。

このパワーユニットシステム全体での最高出力は1065ps、最大トルクは1425Nmにも達し、これはレヴエルト比では最高出力で50psのエクストラを得た計算になる。

エクステリア同様、シャープでスパルタンなテイストとなるキャビン。
エクステリア同様、シャープでスパルタンなテイストとなるキャビン。    ランボルギーニ

エレクトリックモーターのみの駆動による、いわゆるゼロエミッション走行の可能距離については現在の段階では明らかにされていないが、こちらも十分に魅力的な数字が得られているはずだ。

この強力なパワーユニットに対応するシャシーにも、レヴエルトSVには多くのトピックスがある。

GT3レーシングカーで得られたノウハウを生かした4ウェイの手動調節式ダンパーを採用したサスペンションは、オンロードからサーキットまであらゆるシーンで常に最適化されたダンピングを約束。

ブレーキシステムも最新のCCM-Rプラスカーボンセラミックディスクを採用したSV専用のもので、200km/hから完全停止までに必要な距離はわずかに110mと発表され、ブレーキのコントロール性もより魅力的なものに進化している。

また、走行中は常にリアルタイムで監視され、コーナリング時などでの車両の動きを高精度で把握できるようになったという。車両の重心近くには最新の6Dセンサーが搭載され、それが総合制御の中核を担う。

記事に関わった人々

  • 執筆

    山崎元裕

    Motohiro Yamazaki

    1963年生まれ。青山学院大学卒。自動車雑誌編集部を経て、モータージャーナリストとして独立。「スーパーカー大王(超王)」の異名を持つ。フツーのモータージャーナリストとして試乗記事を多く自動車雑誌、自動車ウェブ媒体に寄稿する。特にスーパーカーに関する記事は得意。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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