上級ファッション・ブランド風の世界観 DS No8 FWD パラス(1) ロングレンジならクラス最高水準の持久力

公開 : 2026.08.27 18:05

エアコンの操作も16.0インチ・タッチモニターで

物理スイッチの数は限定的で、エアコンは中央の16.0インチ・タッチモニターで操作する。それでも、ドアミラーの角度はノブで調整可能。ヘッドアップディスプレイの投影位置の調整にも対応する、巧妙な仕掛けにある。

タッチモニターは、過度な装飾やアニメーションが抑えられたグラフィックが好印象。シンプルなおかげで、視認性にも優れる。システムは、プジョーe-C5 エアクロスなどと大きくは違わず、従来より反応は素早くメニューも直感的といえる。

DS No8 FWD 230パラス(英国仕様)
DS No8 FWD 230パラス(英国仕様)

ただし、特定の項目へアクセスできる、ショートカットの数は不足気味。画面上部へ表示される、バーのアイコンは小さすぎる。運転中の操作は少々難しく、プジョーのi-トグルのようなショートカットキーが欲しいところ。

高身長の大人はゆとりを感じにくい後席

前席側の空間は、座面付近の前後方向で1100mm、上下方向で980mmと広々。ペダル配置は自然で、シートの素材は上質だが、快適性でライバルを超えるほどではない。

後席側は、前後方向で720mm、上下方向で900mm。BMW iX3よりそれぞれ数10mm狭く、身長の高い大人はゆとりを感じにくいだろう。フラッグシップとなるNo8のコンセプトと、合致しにくいパッケージングなように思う。

DS No8 FWD 230パラス(英国仕様)
DS No8 FWD 230パラス(英国仕様)

荷室容量は620Lと、数字上は大きい。テールゲートの角度や、奥が狭まった荷室形状が影響し、期待するほど使い勝手が良いわけではなさそうだが。

気になる走りの印象とスペックは、DS No8 FWD パラス(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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